代表値とは(全体像)
代表値とは、たくさんのデータ全体の「中心(真ん中あたり)」を、1つの数値で表したもののことだ。代表値があると、「だいたいこのくらい」という全体像がつかめる。
代表値には、次の3つがある。
- 平均値 … 全部の合計 ÷ 個数。
- 中央値 … データを順番に並べたとき、ちょうど真ん中の順位の値。
- 最頻値 … 最も多く出てくる値。
ここで一番のポイント。3つは別ものなので、混同しないこと。とくに、平均値と中央値は、同じになるとは限らない。「中央値=平均値」と思い込むと誤りになる。
詳しく:3つの違いと外れ値
ここが心臓部。3つを表で押さえよう。
3つの代表値
| 代表値 | 求め方 | 特徴 |
|---|---|---|
| 平均値 | 全部の合計 ÷ 個数 | 外れ値(極端な値)に引っ張られやすい |
| 中央値 | 順番に並べた真ん中の値 | 外れ値に強い(影響を受けにくい) |
| 最頻値 | 最も多く出てくる値 | カテゴリ(種類)のデータにも使える |
そして、試験でよく問われるのが、外れ値(極端に大きい・小さい値)への強さ。
- 平均値 … 外れ値があると、そちらに引っ張られて、実感とズレることがある。
- 中央値 … 順位の真ん中なので、外れ値があっても、影響を受けにくい。
だから、外れ値があるデータでは、中央値のほうが「中心」をうまく表すことが多い。「平均値がいつも最良」と思い込むと誤りになる。データの特性で使い分けよう。
わかりやすく言い換えると
身近なたとえで整理しよう。テストの点数で考えるとわかりやすい。
平均値は、「全員の点を合計して、人数で割った点」。中央値は、「点の高い順に並べて、ちょうど真ん中の人の点」。最頻値は、「いちばん多くの人が取った点」だ。つまり、同じデータでも、3つの見方がある。
外れ値の話は、「1人だけ極端な高得点がいると、平均は上がるが、中央値はあまり変わらない」こと。要するに、極端な値があるときは、中央値のほうが実感に近い。
試験のツボ
🔴 一番出る:3つの代表値
①平均値=全部の合計÷個数
②中央値=順番に並べた真ん中/最頻値=最も多い値
🔴 次に出る:外れ値への強さ
①平均値は、外れ値に引っ張られやすい
②中央値は、外れ値に強い(影響を受けにくい)
🟡 押さえると安定:使い分け
①外れ値があるデータでは、中央値が有効
②平均がいつも最良ではなく、データの特性で使い分ける
よくある間違い
①「代表値は、平均値さえ見ればよく、いつも最良だ」→ ✗ 外れ値があると平均は引っ張られる。データの特性で使い分ける。
②「中央値と平均値は、いつも同じ値になる」→ ✗ 別ものなので、同じになるとは限らない。中央値は真ん中の順位、平均は合計÷個数。
③「中央値は、外れ値に大きく引っ張られてしまう」→ ✗ 外れ値に引っ張られやすいのは平均値。中央値は外れ値に強い。
試験での出題パターン
実際の問題でたしかめてみよう。
オリジナル問題1(代表値の正体)
代表値に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 社員の出退勤を記録して、毎月の給与を計算するためのしくみである
- 取引先へ毎月の請求書を郵送する、決まった事務作業のことを指す
- 完成したシステムを宣伝して、より多く売るための広告活動である
- データ全体の中心(真ん中あたり)を表す、1つの数値のことである
解答は 4 だぱん。
代表値は、データ全体の中心(真ん中あたり)を表す数値なんだぱん。「だいたいこのくらい」という全体像をつかめるんだぱん。
選択肢1は給与計算、選択肢2は請求書の事務、選択肢3は広告で、どれも違うぱん。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 給与計算のしくみではない |
| 2 | ✗ | 請求書の事務の話 |
| 3 | ✗ | 広告活動ではない |
| 4 | ✓ | データの中心を表す数値で正しい |
オリジナル問題2(3つの求め方)
平均値の求め方として、最も適切なものはどれか。
- データを順番に並べて、ちょうど真ん中の値を選ぶものである
- データの中で、最も多く出てくる値を選ぶものだとされている
- データの全部の合計を、データの個数で割って求めるものである
- 社員の給与を計算した金額を、そのまま使うものだとされている
解答は 3 だぱん。
平均値は、データの全部の合計を、個数で割って求めるんだぱん。選択肢1は中央値、選択肢2は最頻値の説明だぱん。
選択肢1の中央値、選択肢2の最頻値、選択肢4の給与は、平均値の説明ではないぱん。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | これは中央値の説明 |
| 2 | ✗ | これは最頻値の説明 |
| 3 | ✓ | 合計÷個数で正しい |
| 4 | ✗ | 給与の金額ではない |
オリジナル問題3(外れ値への強さ)
外れ値(極端な値)があるデータに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 平均値は外れ値に強く、外れ値があっても影響を受けないとされる
- 外れ値があるデータでは、平均より中央値のほうが中心を表しやすい
- 社員の給与を計算するときだけ、外れ値を考えるとされているものだ
- 取引先へ請求書を郵送する枚数だけに、外れ値があるとされている
解答は 2 だぱん。
外れ値があるデータでは、平均より中央値のほうが中心を表しやすいんだぱん。平均は外れ値に引っ張られやすいからだぱん。
選択肢1の「平均は外れ値に強い」、選択肢3の給与、選択肢4の請求書は、いずれも違うぱん。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 平均は外れ値に弱い |
| 2 | ✓ | 外れ値があれば中央値が有効で正しい |
| 3 | ✗ | 給与計算だけの話ではない |
| 4 | ✗ | 請求書の枚数だけの話ではない |
まとめ
押さえどころ
- 🔴 代表値 = データ全体の中心(真ん中あたり)を表す数値。平均値・中央値・最頻値の3つ。
- 🔴 3つの求め方 = 平均値(合計÷個数)・中央値(真ん中の順位)・最頻値(最も多い値)。
- 🟡 外れ値への強さ = 平均値は外れ値に弱い、中央値は強い。外れ値があれば中央値が有効。
次に学ぶ
- 確率基礎 ── あることが起こる割合。代表値とあわせて、確率統計の基礎。
- 外れ値 ── 極端に大きい・小さい値。代表値の使い分けに関わる。
執筆: SikakuQuest編集部