住民とは?住所だけが要件、選挙権との区別

公開: 更新: カテゴリ: 行政法

30秒で結論

住民とは(全体像)

上から見渡そう。地方自治法は、「市町村の区域内に住所を有する者は、その市町村と、これを包括する都道府県の住民とする」と定める。

ここでいちばん大事なのは、住民となる要件が「住所」だけだということ。

つまり、住所さえあれば、誰でも(何でも)住民になる。住民であることは、住民自治の出発点だ。


詳しく:住所だけが要件、選挙権との区別

ここが心臓部。要件の広さと、権利行使との切り分けを見渡す。

住民となる要件

区分住民になれるか
外国人(住所あり)なる
未成年者(住所あり)なる
法人(住所あり)なる

まず要件の広さ。住民の要件は「住所を有すること」のみ。だから、外国人・未成年者・法人も、住所があれば住民だ。たとえば、市内に住む外国人留学生も、市内に本店を置く会社も、住民にあたる。「住民=日本国籍の大人」と思い込まないこと。

次に、混同しやすい選挙権との区別だ。

住民であることと権利行使

区分要件
住民であること住所を有すること
選挙権などの行使別途の要件(日本国籍など)

住民であることと、選挙権など具体的な権利を行使できることは、別の話だ。住民でも、選挙権には日本国籍などの別の要件が必要になる。「住民だから当然に選挙権がある」わけではない、という点が引っかけだ。

わかりやすく言い換えると

つまり住民は「住所があれば誰でも(何でも)なれる」。外国人も未成年者も法人も住民。ただし、選挙権などをもつかどうかは別の要件で決まる。

要するに押さえどころは2つ。①住民の要件は住所のみで、国籍・年齢・自然人法人を問わない(外国人・未成年者・法人も住民)②住民であることと選挙権などの権利行使は別で、行使には別途の要件(日本国籍など)がある


試験のツボ

🔴 一番出る:要件は住所のみ

①住民の要件は、その区域内に住所を有することだけ

②国籍・年齢・自然人法人を問わない(外国人・未成年者・法人も住民)

🔴 次に出る:選挙権との区別

住民であることと、選挙権などの行使は別。行使には別途の要件(日本国籍など)がある。

🟡 押さえると安定:住所の認定

住所は生活の本拠を基準とし、住民基本台帳への記録で確定する。


よくある間違い

「住民とは、日本国籍の自然人に限る」→ ✗  国籍・自然人法人を問わない。住所があれば外国人も法人も住民。

「住民には、未成年者は含まれない」→ ✗  年齢は問わない。住所があれば未成年者も住民。

「住民であれば、当然にすべての選挙権をもつ」→ ✗  権利行使には別途の要件(日本国籍など)がある。住民であることとは別。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(住民の要件)

📝 オリジナル問題 1 住民の要件

住民となる要件に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 住民となるには、日本国籍をもつことが必要であるとされている
  2. 住民となるには、選挙権をもつことが必要であるとされている
  3. 住民となる要件は、その区域内に住所を有することのみである
  4. 住民となるには、成年であることが必要であるとされている
コートイーグル
コートイーグル 解答・解説

解答は 3 だ。

上から見渡せば、住民となる要件は、その区域内に住所を有することのみだ。国籍も年齢も問わないぞ。

選択肢1の「日本国籍」、選択肢2の「選挙権」、選択肢4の「成年」は、いずれも誤りだ。

選択肢判定理由
1国籍は問わない
2選挙権は別の要件
3住所を有することのみで正しい
4年齢は問わない

オリジナル問題2(選挙権との区別)

📝 オリジナル問題 2 住民と選挙権の区別

住民であることと選挙権に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 住民であることと選挙権をもつことは、別の要件であるとされる
  2. 住民であれば、当然にすべての選挙権をもつものとされている
  3. 選挙権をもたない者は、住民にもなれないものとされている
  4. 住民であることと選挙権をもつことは、まったく同じであるとされる
コートイーグル
コートイーグル 解答・解説

解答は 1 だ。

住民であることと、選挙権をもつことは、別の要件だ。選挙権には日本国籍などの別の要件がいるぞ。

選択肢2の「当然に選挙権」、選択肢3の「選挙権がないと住民になれない」、選択肢4の「まったく同じ」は、いずれも誤りだ。

選択肢判定理由
1住民と選挙権は別の要件で正しい
2住民でも当然に選挙権はない
3選挙権がなくても住民になれる
4両者は別の話

オリジナル問題3(外国人・法人・未成年者)

📝 オリジナル問題 3 住民の範囲

住民の範囲に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 外国人は、住所があるかどうかにかかわらず住民にはなれないとされる
  2. 法人は、住所があっても住民にはなれないとされている
  3. 未成年者は、住所があっても住民にはなれないとされる
  4. 外国人・法人・未成年者であっても、住所があれば住民となる
コートイーグル
コートイーグル 解答・解説

解答は 4 だ。

外国人・法人・未成年者であっても、住所があれば住民となる。住民の要件は住所だけだからだぞ。

選択肢1の「外国人はなれない」、選択肢2の「法人はなれない」、選択肢3の「未成年者はなれない」は、いずれも誤りだ。

選択肢判定理由
1外国人も住所があれば住民
2法人も住所があれば住民
3未成年者も住所があれば住民
4住所があれば住民となり正しい

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

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