定期保険とは(全体像)
定期保険は、契約から一定期間だけ死亡保障が続く生命保険のこと。期間は10年・20年や「60歳まで」のように決めて契約する。
押さえるのは次の2点。
- 掛捨型 … 解約返戻金がほぼない。貯蓄性はほとんどない。
- 保険料が安い … 貯蓄部分がない分、終身保険より割安で大きな保障を持てる。
期間内に亡くなったとき死亡保険金が支払われるが、期間が終われば保障は終わる。子育て中や住宅ローン返済中など、一時的に大きな保障が必要な時期に向いている。
詳しく:終身保険との対比で覚える
ここが記事の心臓部。定期保険の中身は、終身保険と並べた次の表に全部つまっている。
定期保険 vs 終身保険
| 定期保険 | 終身保険 | |
|---|---|---|
| 保障期間 | 一定期間だけ(10年・60歳までなど) | 一生涯ずっと |
| 解約返戻金 | ほぼない(掛捨型) | ある(貯蓄性あり) |
| 保険料 | 安い | 高い |
| 向く場面 | 一時的に大きな保障がほしい時期 | 一生涯の保障・整理資金 |
定期保険の核は「一定期間・掛捨・割安」の3点セット。終身保険が「一生涯・返戻金あり・保険料高め」なので、ちょうど反対の性格と覚えると混ざらない。
なお、期間が終わったあと更新して契約し直せるタイプもある。ただし更新時は年齢が上がっているため、保険料も上がるのがふつう。
わかりやすく言い換えると
要するに、むずかしく考えず、こう覚えるとラク。
定期保険は「期間限定・お得な掛捨」、終身保険は「一生もの・貯まるけど高い」。
①定期 … 子どもが独立するまで、ローンを返し終えるまで——「今だけ手厚く」したい時に使う。
②終身 … 葬式代や残す資金など「いつか必ず必要」なものに使う。
③つまり「期間が決まっているか/一生涯か」で見分けるのが一番速い。
試験のツボ
🔴 一番出る:定期と終身の対比
①定期保険 = 一定期間だけ・掛捨(解約返戻金ほぼなし)・保険料安い
②終身保険 = 一生涯・解約返戻金あり・保険料高い
🔴 次に出る:保障の終わり方
①期間が終われば保障も終わる(満期保険金は出ない)
②更新できるタイプもあるが、更新時は保険料が上がる
🟡 押さえると安定:向く場面
①子育て期・住宅ローン返済中など、一時的に大きな保障がほしい時期に割安で備えられる
よくある間違い
①「定期保険は一生涯の保障が続く」→ ✗ 一生涯は終身保険。定期は一定期間だけ。
②「定期保険は解約すると高額の返戻金が戻る」→ ✗ 定期は掛捨型で解約返戻金はほぼない。返戻金があるのは終身など。
③「定期保険は終身保険より保険料が高い」→ ✗ 逆。貯蓄部分がない分、定期のほうが安い。
試験での出題パターン
実際の問題でたしかめてみよう。
オリジナル問題1(保障期間)
定期保険の保障期間に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 定期保険は被保険者が生きているかぎり一生涯にわたって死亡保障がずっと続く生命保険である
- 定期保険は契約から決めた一定の期間だけ死亡保障が続き、期間が終われば保障も終わる保険である
- 定期保険は契約後3日以内に亡くなった場合に限って死亡保険金が支払われる特殊な生命保険である
- 定期保険は満期まで生きていれば必ず満期保険金を受け取れる貯蓄を主目的とした生命保険である
解答は 2 だよ。
定期保険は、契約から決めた一定期間だけ死亡保障が続く保険。期間が終われば保障も終わるんだ。つまり「期間限定の死亡保障」と押さえてね。
選択肢1の「一生涯」は終身保険のこと。選択肢4のように満期保険金が出る貯蓄型でもないよ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 一生涯続くのは終身保険である |
| 2 | ✓ | 一定期間だけ続き期間満了で終わるで正しい |
| 3 | ✗ | 契約後3日以内限定という扱いはない |
| 4 | ✗ | 満期保険金が出る貯蓄型ではない |
オリジナル問題2(解約返戻金)
定期保険の解約返戻金に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 定期保険は掛捨型で、途中解約しても戻ってくる解約返戻金はほとんどないのが基本である
- 定期保険は終身保険と同じ水準の高額な解約返戻金が積み立てられていく貯蓄型の保険である
- 定期保険の解約返戻金は契約期間の途中で必ず払い込んだ保険料の総額を上回るものである
- 定期保険は解約すると契約後すぐに払い込んだ保険料の全額がそのまま払い戻される保険である
解答は 1 だっ。
つまり、定期保険は掛捨型で、解約返戻金はほぼないんだっ。そのぶん保険料が安いっていうのがポイントだよっ。
選択肢2の高額な返戻金は終身保険など。選択肢3・4のように保険料総額を上回ったり全額戻ったりもしないっ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✓ | 掛捨型で解約返戻金はほぼないで正しい |
| 2 | ✗ | 高額の返戻金が積み立つのは終身保険である |
| 3 | ✗ | 保険料総額を必ず上回るわけではない |
| 4 | ✗ | 契約後すぐ全額が戻る扱いではない |
オリジナル問題3(保険料と用途)
定期保険の保険料と向く場面に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 定期保険の保険料は終身保険よりも常に大幅に高額になり、毎月どんどん増え続けていく仕組みである
- 定期保険は保険会社が契約者の老後の年金を毎月代わりに支払い続けることを目的とした年金制度である
- 定期保険は掛捨型なので保険料が高く設定され、貯蓄を増やしたい場面にもっとも向いた保険である
- 定期保険は保険料が安く、子育て期など一時的に大きな保障を割安で持ちたい場面に向く保険である
解答は 4 である。
要するに、定期保険は掛捨型で保険料が安く、子育て期や住宅ローン返済中など一時的に大きな保障を割安で持ちたい場面に向いている。
選択肢1は逆で、定期は終身より安い。選択肢2の年金支払い制度でもないし、選択肢3のように貯蓄向きでもない。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 定期は終身より保険料が安い |
| 2 | ✗ | 年金を支払う制度ではない |
| 3 | ✗ | 掛捨型で貯蓄向きではない |
| 4 | ✓ | 保険料が安く一時的な大保障に向くで正しい |
まとめ
押さえどころ
- 🔴 定期保険 = 一定期間だけ死亡保障が続く掛捨型。解約返戻金はほぼなく、その分保険料が安い。
- 🔴 終身保険との対比 = 終身は一生涯・返戻金あり・保険料高い。定期はちょうど逆の性格。
- 🟡 期間が終われば保障も終わる。子育て期など一時的に大きな保障がほしい時期に割安で備えられる。
次に学ぶ
- 終身保険 ── 一生涯保障で解約返戻金もある対照的な生命保険。定期との対比で押さえると混ざらない。
- 養老保険 ── 死亡保障と満期保険金を兼ね備える生死混合の保険。
- ライフプランニング ── 必要な保障の期間と金額を整理する起点。
執筆: SikakuQuest編集部