GDPとは?|FP3級で押さえる本質をシンプルに解説

公開: 更新: カテゴリ: 金融資産運用

30秒で結論

GDPとは(全体像)

GDPは、一定期間に日本の国内で生産された付加価値を、全部足し上げた金額のこと。経済がどれくらいの規模で動いているかを示す、いちばん代表的な指標だ。

ここでいう付加価値は、生産額そのものではなく、生産額から原材料や中間投入物の価値を差し引いた、新しく生み出された価値のこと。二重に数えないための仕組み。

押さえるのは2つの対比。

公表するのは内閣府で、四半期ごとに出る。


詳しく:この表だけ覚えれば戦える

ここが記事の心臓部。GDPで問われる中身は、次の表に全部つまっている。

GDPの基本

項目中身
何の金額か一定期間に国内で生産された付加価値の総額
付加価値生産額 − 原材料・中間投入物(新しく生み出した分)
どこで見るか国境ベース(国内で生み出された分が対象)
公表者内閣府
頻度四半期ごと(3か月ごと)

GDPには2つの見方がある。ここが一番出る。

名目GDPと実質GDP

名目GDP実質GDP
集計のしかたその時点の市場価格でそのまま集計物価変動の影響を除いて集計
見えるものその時の経済規模生産量そのものの変化(時系列の比較向き)

物価が上がっている時は、名目は伸びていても実質はそれほど伸びていない、という見え方になる。「実質=物価の影響を取り除いた、純粋な生産量の変化」と押さえる。

そして、よく一緒に問われるのがGNI(国民総所得)との違い。

GDPとGNIの違い

GDP(国内総生産)GNI(国民総所得)
誰の分を見るか国内で生み出された付加価値日本国民が国内外で生み出した付加価値
見方国境ベース国籍ベース
外国人が国内で稼いだ分含む含まない
日本人が海外で稼いだ分含まない含む

GNIは、ざっくり言うと「GDPに、海外から得た純所得を足したもの」。国の中で見るのがGDP、日本国民で見るのがGNI、と覚える。

わかりやすく言い換えると

要するに、GDPは「日本の国内で、新しくどれだけの価値が生み出されたか」をまとめた、経済の体温計のようなもの。

つまり「国内」で見るので、外国人が日本で稼いだ分は入る/日本人が海外で稼いだ分は入らない。この海外分のあつかいが逆になるのがGNIだ。


試験のツボ

🔴 一番出る:名目GDPと実質GDP

①名目GDP = その時の市場価格でそのまま集計

②実質GDP = 物価変動の影響を除いて集計(生産量の比較向き)

🔴 次に出る:GDPとGNIの対比

①GDP = 国境ベース(国内で生み出した分)

②GNI = 国籍ベース(日本国民が国内外で生み出した分)

🟡 押さえると安定:公表は内閣府が四半期ごと

①内閣府が公表する(財務省ではない)

②頻度は四半期ごと(毎月ではない)


よくある間違い

「GDPは日本国民が国内外で稼いだ分の合計」→ ✗  それはGNI(国籍ベース)。GDPは国内で生み出した分(国境ベース)。

「GDPは財務省が毎月公表する」→ ✗  公表は内閣府、頻度は四半期ごと。

「実質GDPは名目GDPに物価上昇分を足した値」→ ✗  逆。実質は物価変動の影響を取り除いた値。足すのではなく除く。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(GDPの集計対象)

📝 オリジナル問題 1 GDPの集計対象

GDPに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. GDPは日本国民が国内外で生み出した付加価値の総額で、国籍ベースで集計される指標である
  2. GDPは一定期間に国内で生産された付加価値の総額で、国境ベースで集計される経済指標である
  3. GDPは家計が購入する商品やサービスの価格の動きを指数にした、物価の代表的な指標である
  4. GDPは企業が一定期間に生産した売上額をそのまま全部足し上げた金額として集計される指標である
インスキメ
インスキメ 解答・解説

解答は 2 だよ。

わかりやすく言い換えると、GDPは「国内で新しく生み出した付加価値の合計」。だから国境ベースだよ。

選択肢1の「国籍ベース」はGNIの説明。選択肢3は物価指数(CPI)の説明。選択肢4は、売上をそのまま足すと二重計上になるから誤りで、原材料などを引いた付加価値で集計するんだ。

選択肢判定理由
1国籍ベースで集計するのはGNIである
2国内の付加価値の総額・国境ベースで正しい
3物価の動きを指数化するのはCPIである
4売上そのままではなく付加価値で集計する

オリジナル問題2(名目と実質)

📝 オリジナル問題 2 名目GDPと実質GDP

名目GDPと実質GDPに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 実質GDPは、名目GDPにその期間の物価上昇分を上乗せして算出する値とされている
  2. 名目GDPと実質GDPに中身の違いはなく、呼び名だけが異なる同じ値のことである
  3. 実質GDPは物価変動の影響を取り除いた値で、生産量そのものの変化を見るのに向く
  4. 名目GDPは物価変動の影響を取り除いた値で、過去との生産量の比較に用いられる
プランリス
プランリス 解答・解説

解答は 3 だっ。

つまり、実質GDPは「物価のブレを取り除いた、純粋な生産量の変化」を見るための値だっ!

選択肢1は「上乗せ」が逆で、実質は物価分を除くんだっ。選択肢2は中身が違うから誤り。選択肢4は名目と実質が入れ替わってるよっ。

選択肢判定理由
1実質は物価分を上乗せではなく除いて算出する
2名目と実質は集計のしかたが異なる
3物価変動を除いた生産量の変化で正しい
4物価変動を除くのは実質GDPのほうである

オリジナル問題3(公表者と頻度)

📝 オリジナル問題 3 GDPの公表

GDPの公表に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. GDPの公表は財務省が毎月行う月次の統計として整理されるものとされている
  2. GDPの公表は日本銀行が毎週行う週次の統計として整理されるものとされている
  3. GDPの公表は総務省が一年に一度だけ行う年次の統計として整理されている
  4. GDPの公表は内閣府が四半期ごとに行う代表的な経済統計として整理される
マネケンジャ
マネケンジャ 解答・解説

解答は 4 である。

要するに、GDPを公表するのは内閣府で、頻度は四半期ごと(3か月ごと)である。

選択肢1の財務省・毎月、選択肢2の日本銀行・毎週、選択肢3の総務省・年1回は、いずれも公表者か頻度が誤りである。「内閣府+四半期ごと」で固めておこう。

選択肢判定理由
1財務省でも毎月でもない
2日本銀行でも毎週でもない
3総務省でも年1回でもない
4内閣府が四半期ごとに公表で正しい

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

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