通貨政策(為替介入)とは(全体像)
通貨政策の代表が為替介入。為替相場(円高・円安)が短い間に大きく動きすぎたとき、外国為替市場で通貨を売り買いして、その動きをやわらげる取り組み。
押さえるのは、だれが判断し・だれが実施するか、そしてどんな形で行うか。判断は財務省、実施は日本銀行。形は、一国だけで行う単独介入と、複数国が共同で行う協調介入。ここがFP2級でよく問われる。
詳しく:判断と実施・単独と協調
ここが記事の心臓部。まず、役割の分担。
為替介入の役割分担
| 役割 | 担い手 |
|---|---|
| 判断(やるかどうか) | 財務省 |
| 実施(実際の売買) | 日本銀行 |
そして、行う形のちがい。
単独介入と協調介入
| 形 | 中身 |
|---|---|
| 単独介入 | 一国が単独で行う |
| 協調介入 | 複数国が共同で行う |
| 直接介入 | 外国為替市場で実際に売買する(中心の形) |
整理のコツは、まず判断は財務省・実施は日本銀行だと押さえること。やるかどうかを決めるのは財務省、実際に市場で動くのは日本銀行。次に単独か協調か。一国だけなら単独介入、複数国が手を組めば協調介入。市場で実際に売買する直接介入が中心になる。
なお、為替や介入の動きは時事性が高い。受験する年度の最新の内容もあわせて確認しておくとよい。
わかりやすく言い換えると
つまり通貨政策(為替介入)は、「行きすぎた為替の動きを、通貨の売り買いでやわらげる取り組み」だとイメージするとラク。
要するに、やるかどうかを判断するのは財務省、市場で実際に売買して実施するのは日本銀行。そして、一国だけで動くのが単独介入、複数国が手を組むのが協調介入。市場で実際に通貨を売り買いする直接介入が中心になる。
ひっかけは「為替介入は日本銀行が判断も実施もすべて行う」という思い込み。判断は財務省、実施が日本銀行、と押さえておこう。
試験のツボ
🔴 一番出る:判断は財務省・実施は日本銀行
①やるかどうかを判断するのは財務省
②実際に市場で売買して実施するのは日本銀行
🔴 次に出る:単独介入と協調介入
①一国が単独で行うのが単独介入
②複数国が共同で行うのが協調介入
🟡 押さえると安定:直接介入が中心
①外国為替市場で実際に通貨を売買する
②行きすぎた為替の動きをやわらげる
よくある間違い
①「為替介入は日本銀行が判断も実施もすべて行う」→ ✗ 判断するのは財務省。実施するのが日本銀行。
②「為替介入は必ず複数国が共同で行う」→ ✗ 一国が単独で行う単独介入もある。
③「為替介入は市場で売買せず口先だけで行う」→ ✗ 市場で実際に売買する直接介入が中心。
試験での出題パターン
実際の問題でたしかめてみよう。
オリジナル問題1(判断と実施)
為替介入の判断と実施に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 為替介入は、民間の銀行が自分の判断で自由に行うことのできる取引である
- 為替介入は、その判断を財務省が行い、実際の売買は日本銀行が実施している
- 為替介入は、判断から実施まですべてを日本銀行だけが単独で行うものである
- 為替介入は、為替相場の動きとはまったく関係のない取り組みのことである
解答は 2 である。
為替介入は、判断を財務省が行い、実際の売買は日本銀行が実施するのじゃ。役割が分かれているぞ。
選択肢1は「民間の銀行が自由に」、選択肢3は「日本銀行だけが単独で」、選択肢4は「為替と関係ない」で、いずれも誤りじゃ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 民間が自由に行うものではない |
| 2 | ✓ | 判断は財務省・実施は日銀で正しい |
| 3 | ✗ | 判断は財務省が行う |
| 4 | ✗ | 為替の動きをやわらげる |
オリジナル問題2(単独と協調)
為替介入の形に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 為替介入には、一国が行う単独介入と、複数の国が行う協調介入がある
- 為替介入は、つねに複数の国が共同で行うものと決まっているものである
- 為替介入は、一国が単独で行うことはいっさいできないものとされている
- 為替介入は、国の数とはまったく関係なく行われるもののことである
解答は 1 である。
為替介入には、一国が単独で行う単独介入と、複数国が共同で行う協調介入があるのじゃ。組み方で呼び名が変わるぞ。
選択肢2は「つねに複数国」、選択肢3は「単独はできない」、選択肢4は「国の数と関係ない」で、いずれも誤りじゃ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✓ | 単独介入と協調介入があり正しい |
| 2 | ✗ | 単独介入もある |
| 3 | ✗ | 単独で行うこともある |
| 4 | ✗ | 国の数で呼び名が変わる |
オリジナル問題3(直接介入)
為替介入の形に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 為替介入は、市場では売買せず、口先で伝えるだけで行うのが中心である
- 為替介入は、為替相場を動かす力をいっさい持たない取り組みのことである
- 為替介入は、相場の動きとは関係なく毎日必ず行うものと決まっている
- 為替介入は、外国為替市場で実際に通貨を売買する直接介入が中心である
解答は 4 である。
為替介入は、外国為替市場で実際に通貨を売買する直接介入が中心じゃ。市場で動いて相場をやわらげるぞ。
選択肢1は「口先だけ」、選択肢2は「動かす力がない」、選択肢3は「毎日必ず行う」で、いずれも誤りじゃ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 実際の売買が中心 |
| 2 | ✗ | 相場をやわらげる力がある |
| 3 | ✗ | 行きすぎたときに行う |
| 4 | ✓ | 市場で売買する直接介入が中心で正しい |
まとめ
押さえどころ
- 🔴 判断は財務省・実施は日本銀行。やるかどうかは財務省、実際の売買は日本銀行。
- 🔴 単独介入と協調介入。一国で行うのが単独介入、複数国で行うのが協調介入。
- 🟡 直接介入が中心。外国為替市場で実際に通貨を売買して相場をやわらげる。
次に学ぶ
執筆: SikakuQuest編集部