投資信託の目論見書とは(全体像)
投資信託を売るときや運用するとき、投資家を守るためにいくつかの書類が用意される。何の書類を・いつ渡すかが決まっている。
押さえるのは、3つの書類の役割とタイミング。販売前に必ず渡す交付目論見書、運用後に実績を伝える運用報告書、請求があれば渡す請求目論見書。ここがFP2級でよく問われる。
詳しく:3つの書類の役割
ここが記事の心臓部。3つの書類をタイミングで整理する。
投資信託の主な書類
| 書類 | 渡すタイミングと役割 |
|---|---|
| 交付目論見書 | 販売の前に必ず交付(商品説明) |
| 運用報告書 | 運用が始まったあとに実績を報告 |
| 請求目論見書 | 投資家から請求があれば交付(詳しい情報) |
整理のコツは、3つを「いつ・なぜ渡すか」で覚えること。交付目論見書は、買う前に必ず渡す商品説明書。運用報告書は、運用が始まったあとに、どうなったかの実績を伝える書類。請求目論見書は、もっと詳しく知りたい投資家が請求したときに渡す書類。
なお、書類の名前や扱いは制度で変わることがある。受験する年度の最新の内容もあわせて確認しておくとよい。
わかりやすく言い換えると
つまり投資信託の書類は、「買う前・運用中・もっと知りたいとき、それぞれの場面で投資家を守るための説明書」だとイメージするとラク。
要するに、交付目論見書は、販売の前に必ず渡される商品説明書。これを見て買うかどうかを判断する。運用報告書は、運用が始まったあとに、その実績を伝える書類。請求目論見書は、投資家から請求があれば渡される、より詳しい情報がのった書類。
ひっかけは「交付目論見書は、運用が始まったあとに渡す書類」という思い込み。交付目論見書は販売の前、と押さえておこう。
試験のツボ
🔴 一番出る:交付目論見書は販売前に必ず交付
①買う前に必ず渡す商品説明書
②これを見て買うかを判断する
🔴 次に出る:運用報告書と請求目論見書
①運用報告書は運用後に実績を報告
②請求目論見書は請求があれば交付
🟡 押さえると安定:書類の役割
①投資家を守るための説明
②場面ごとに渡す書類が決まっている
よくある間違い
①「交付目論見書は、運用が始まったあとに渡す書類である」→ ✗ 交付目論見書は、販売の前に必ず交付する商品説明書。
②「運用報告書は、販売の前に必ず渡す商品説明書である」→ ✗ それは交付目論見書。運用報告書は運用後の実績報告。
③「請求目論見書は、請求がなくても必ず全員に交付する」→ ✗ 請求目論見書は、投資家から請求があれば交付する。
試験での出題パターン
実際の問題でたしかめてみよう。
オリジナル問題1(交付目論見書)
交付目論見書に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 交付目論見書は、投資家からの請求があったときだけ渡す書類である
- 交付目論見書は、運用が終わったあとにだけ渡す書類のことである
- 交付目論見書は、書類とはまったく関係のないもののことである
- 交付目論見書は、販売の前に必ず投資家へ交付する商品説明書である
解答は 4 である。
交付目論見書は、販売の前に必ず投資家へ交付する商品説明書じゃ。これを見て買うかを判断するぞ。
選択肢1は「請求があったときだけ」、選択肢2は「運用後にだけ」、選択肢3は「書類と関係ない」で、いずれも誤りじゃ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 販売前に必ず交付する |
| 2 | ✗ | 販売の前に渡す |
| 3 | ✗ | 投資信託の書類 |
| 4 | ✓ | 販売前に必ず交付して正しい |
オリジナル問題2(運用報告書)
運用報告書に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 運用報告書は、販売の前に必ず渡す商品説明書のことである
- 運用報告書は、運用が始まったあとに実績を報告する書類である
- 運用報告書は、書類とはまったく関係のないもののことである
- 運用報告書は、投資家にはいっさい渡されないものとされている
解答は 2 である。
運用報告書は、運用が始まったあとに実績を報告する書類じゃ。どうなったかを伝えるぞ。
選択肢1は交付目論見書の役割、選択肢3は「書類と関係ない」、選択肢4は「渡されない」で、いずれも誤りじゃ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | それは交付目論見書 |
| 2 | ✓ | 運用後の実績報告で正しい |
| 3 | ✗ | 投資信託の書類 |
| 4 | ✗ | 投資家に渡される |
オリジナル問題3(請求目論見書)
請求目論見書に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 請求目論見書は、運用とはまったく関係のないもののことである
- 請求目論見書は、書類という考え方がいっさいないものである
- 請求目論見書は、投資家から請求があれば交付する書類である
- 請求目論見書は、販売の前にだけ必ず渡す商品説明書である
解答は 3 である。
請求目論見書は、投資家から請求があれば交付する書類じゃ。もっと詳しく知りたいときの書類だぞ。
選択肢1は「運用と関係ない」、選択肢2は「書類でない」、選択肢4は交付目論見書の役割で、いずれも誤りじゃ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 投資信託の書類 |
| 2 | ✗ | 投資信託の書類 |
| 3 | ✓ | 請求があれば交付して正しい |
| 4 | ✗ | それは交付目論見書 |
まとめ
押さえどころ
- 🔴 交付目論見書は販売前に必ず交付。買う前に渡される商品説明書。
- 🔴 運用報告書と請求目論見書。運用報告書は運用後の実績、請求目論見書は請求があれば交付。
- 🟡 書類の役割。投資家を守るため、場面ごとに渡す書類が決まっている。
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執筆: SikakuQuest編集部