就業不能保険とは(全体像)
就業不能保険は、病気やケガで働けなくなり、収入が減ってしまったときに備える保険。入院・手術そのものではなく、「働けないあいだの生活費」を支えるのが役割。
押さえるのは、保障する期間の長さと、生保と損保で扱いが違うこと。期間は短期型と長期型に分かれ、生命保険会社の就業不能保険と損害保険会社の所得補償保険では補償範囲や要件が異なる。ここがFP2級でよく問われる。
詳しく:期間のタイプと生保・損保のちがい
ここが記事の心臓部。まず、保障する期間のタイプ。
保障期間のタイプ
| タイプ | 中身 |
|---|---|
| 短期型 | 保障の期間が短い(おおむね1年以内など) |
| 長期型 | 保障の期間が長い(数十年など長期間) |
そして、生保と損保で扱いが分かれる。
生保と損保のちがい
| 区分 | 中身 |
|---|---|
| 就業不能保険(生命保険会社) | 働けない状態への保障。長期のものもある |
| 所得補償保険(損害保険会社) | 減った所得を補う。短期が中心(1〜2年など) |
整理のコツは、まず期間のタイプ。短期型は1年以内など、長期型は数十年など長く保障する。次に生保と損保のちがい。生命保険会社の就業不能保険と、損害保険会社の所得補償保険は補償範囲や要件が異なり、所得補償保険は短期が中心になる。
なお、補償の細かい範囲や要件は会社で変わることがある。受験する年度の最新の内容もあわせて確認しておくとよい。
わかりやすく言い換えると
つまり就業不能保険は、「働けなくなって収入が減ったときの、生活費を支える保険」だとイメージするとラク。
要するに、入院や手術そのものへの給付ではなく、働けないあいだの所得を補うのが役割。保障する期間は短期型(1年以内など)と長期型(数十年など)に分かれる。そして、生命保険会社の就業不能保険と、損害保険会社の所得補償保険では補償範囲や要件が異なり、所得補償保険は短期が中心になる。
ひっかけは「損害保険会社の所得補償保険も数十年の長期が中心」という思い込み。所得補償保険は短期が中心、と押さえておこう。
試験のツボ
🔴 一番出る:生保と損保のちがい
①生命保険会社の就業不能保険と、損害保険会社の所得補償保険がある
②所得補償保険は短期が中心(1〜2年など)
🔴 次に出る:保障期間のタイプ
①短期型はおおむね1年以内など
②長期型は数十年など長く保障する
🟡 押さえると安定:役割
①働けないあいだの所得を補う
②入院・手術そのものではなく生活費の支え
よくある間違い
①「就業不能保険は入院した日数に対してだけ給付する保険である」→ ✗ 就業不能保険は、働けないあいだの減った所得を補う保険。
②「損害保険会社の所得補償保険は数十年の長期が中心である」→ ✗ 所得補償保険は短期(1〜2年など)が中心。
③「就業不能保険には短期型と長期型という分け方がない」→ ✗ 保障する期間で短期型と長期型に分かれる。
試験での出題パターン
実際の問題でたしかめてみよう。
オリジナル問題1(役割)
就業不能保険の役割に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 就業不能保険は、亡くなったときに支払われる死亡保険金だけを支払う保険であるものとされている
- 就業不能保険は、病気やケガで働けなくなったときに、減った所得を補うための保険である
- 就業不能保険は、健康なまま働いている人にだけ給付する保険であると決められている
- 就業不能保険は、保険料を払うだけで給付はいっさい受けられないものとされている
解答は 2 だよ。
就業不能保険は、病気やケガで働けなくなったときに、減った所得を補うための保険なんだ。生活費の支えになるよ。
選択肢1は「死亡保険金だけ」、選択肢3は「健康な人にだけ給付」、選択肢4は「給付を受けられない」で、いずれも誤りだよ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 働けないときの所得を補う |
| 2 | ✓ | 減った所得を補い正しい |
| 3 | ✗ | 働けないときに給付する |
| 4 | ✗ | 給付を受けられる保険 |
オリジナル問題2(生保と損保のちがい)
損害保険会社の所得補償保険に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 所得補償保険は、保障の期間が数十年の長期だけに限られるものと決められている
- 所得補償保険は、所得とはいっさい関係のない損害だけに備える保険であるものとされている
- 所得補償保険は、保険料を払うだけで何も補償されない仕組みであるものとされている
- 所得補償保険は、損害保険会社が扱い、減った所得を補う保険で、短期が中心になっている
解答は 4 だよ。
所得補償保険は、損害保険会社が扱い、減った所得を補う保険で、短期が中心になっているんだ。生保の就業不能保険とは扱いが分かれるよ。
選択肢1は「長期だけ」、選択肢2は「所得と関係ない損害」、選択肢3は「何も補償されない」で、いずれも誤りだよ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 短期が中心 |
| 2 | ✗ | 減った所得を補う |
| 3 | ✗ | 所得を補償する保険 |
| 4 | ✓ | 損保が扱い短期が中心で正しい |
オリジナル問題3(保障期間のタイプ)
就業不能保険の保障期間に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 就業不能保険は、保障する期間で短期型と長期型に分かれ、長期型は数十年など長く保障する
- 就業不能保険は、保障の期間が1日だけに限られるものと決められている
- 就業不能保険は、保障の期間という考え方そのものがいっさいない保険であると決められている
- 就業不能保険は、保障の期間を選べず、すべて同じ期間になるものと決められている
解答は 1 だよ。
就業不能保険は、保障する期間で短期型と長期型に分かれ、長期型は数十年など長く保障するんだ。期間で選べるよ。
選択肢2は「1日だけ」、選択肢3は「期間の考え方がない」、選択肢4は「すべて同じ期間」で、いずれも誤りだよ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✓ | 短期型と長期型があり正しい |
| 2 | ✗ | 1日に限られない |
| 3 | ✗ | 期間で分かれる |
| 4 | ✗ | 期間のタイプを選べる |
まとめ
押さえどころ
- 🔴 生保と損保のちがい。生命保険会社の就業不能保険と、損害保険会社の所得補償保険(短期が中心)。
- 🔴 保障期間のタイプ。短期型はおおむね1年以内など、長期型は数十年など長く保障する。
- 🟡 役割。働けないあいだの減った所得を補い、生活費を支える。
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執筆: SikakuQuest編集部