民間介護保険とは(全体像)
民間介護保険は、公的な介護保険だけでは足りない部分を補うために、自分で入る保険。介護が必要な状態になったときに、給付を受け取って負担に備える。
押さえるのは、給付を出すかどうかをどう判定するかと、どう受け取るか。判定は、公的の要介護認定に連動する連動型と、保険会社が独自に決める独自基準型。受け取り方は一時金型と年金型。この2つの軸がFP2級でよく問われる。
詳しく:判定基準と受け取り方
ここが記事の心臓部。まず、給付を出すかどうかの判定基準。
給付の判定基準(2タイプ)
| タイプ | 中身 |
|---|---|
| 連動型 | 公的介護保険の要介護認定に連動して給付を判定する |
| 独自基準型 | 保険会社が独自に定めた基準で給付を判定する |
そして、受け取り方も分かれる。
給付の受け取り方
| タイプ | 中身 |
|---|---|
| 一時金型 | まとまった額を一括で受け取る |
| 年金型 | 毎月などで分けて受け取る |
整理のコツは2つ。
①判定は連動型か独自基準型か。連動型は公的の要介護認定に連動し、独自基準型は保険会社が独自に決めた基準で判定する。
②受け取りは一時金型か年金型か。一時金型はまとめて、年金型は毎月などで分けて受け取る。
なお、基準や給付の内容は会社で変わることがある。受験する年度の最新の内容もあわせて確認しておくとよい。
わかりやすく言い換えると
つまり民間介護保険は、「公的介護保険のすき間を、自分で備えておく保険」だとイメージするとラク。
要するに、見るのは2つの軸。ひとつは給付の判定基準で、公的の要介護認定に合わせる連動型と、保険会社が独自に決める独自基準型がある。もうひとつは受け取り方で、まとめて受け取る一時金型と、毎月などで受け取る年金型に分かれる。
ひっかけは「民間介護保険はすべて公的の認定に連動する」という思い込み。独自基準型もある、と押さえておこう。
試験のツボ
🔴 一番出る:判定基準の2タイプ
①連動型は公的の要介護認定に連動して判定
②独自基準型は保険会社が独自に定めた基準で判定
🔴 次に出る:受け取り方の2タイプ
①一時金型はまとまった額を一括で受け取る
②年金型は毎月などで分けて受け取る
🟡 押さえると安定:公的を補う役割
①公的介護保険のすき間を補う
②自分で備えておく保険
よくある間違い
①「民間介護保険はすべて公的の要介護認定に連動する」→ ✗ 連動型のほか、保険会社が独自に基準を定める独自基準型もある。
②「民間介護保険の給付は一時金でしか受け取れない」→ ✗ 一時金型のほか、毎月などで受け取る年金型もある。
③「民間介護保険は公的介護保険のかわりに入る制度である」→ ✗ 公的介護保険を補うために、自分で備える民間の保険。
試験での出題パターン
実際の問題でたしかめてみよう。
オリジナル問題1(判定基準)
民間介護保険の給付の判定基準に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 民間介護保険は、判定の基準という考え方そのものがなく、だれでも自動で給付されるものとされている
- 民間介護保険は、保険料を払うだけで給付はいっさい受けられないものと決められている
- 民間介護保険は、公的の要介護認定にだけしか連動できないものと法律で決められている
- 民間介護保険には、公的の要介護認定に連動する連動型と、会社が独自に定める独自基準型がある
解答は 4 だよ。
民間介護保険には、公的の要介護認定に連動する連動型と、会社が独自に定める独自基準型があるんだ。判定の仕方が分かれているよ。
選択肢1は「自動で給付」、選択肢2は「給付を受けられない」、選択肢3は「連動だけ」で、いずれも誤りだよ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 判定基準がある |
| 2 | ✗ | 給付を受けられる保険 |
| 3 | ✗ | 独自基準型もある |
| 4 | ✓ | 連動型と独自基準型があり正しい |
オリジナル問題2(受け取り方)
民間介護保険の給付の受け取り方に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 民間介護保険の給付は、まとめて受け取る一時金型と、分けて受け取る年金型に分かれる
- 民間介護保険の給付は、毎月の年金型でしか受け取れないものと決められている
- 民間介護保険の給付は、受け取り方という考え方がいっさいないものとされている
- 民間介護保険の給付は、保険料を払うだけで受け取れない仕組みであるものとされている
解答は 1 だよ。
民間介護保険の給付は、まとめて受け取る一時金型と、分けて受け取る年金型に分かれるんだ。受け取り方を選べるよ。
選択肢2は「年金型だけ」、選択肢3は「受け取り方がない」、選択肢4は「受け取れない」で、いずれも誤りだよ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✓ | 一時金型と年金型があり正しい |
| 2 | ✗ | 一時金型もある |
| 3 | ✗ | 受け取り方が分かれる |
| 4 | ✗ | 給付を受け取れる保険 |
オリジナル問題3(役割)
民間介護保険の役割に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 民間介護保険は、公的介護保険を廃止するための制度であると決められている
- 民間介護保険は、公的介護保険を補うために、自分で備えておく民間の保険である
- 民間介護保険は、介護とはいっさい関係のない損害だけに備えるものとされている
- 民間介護保険は、公的介護保険に入ると加入できなくなるものと決められている
解答は 2 だよ。
民間介護保険は、公的介護保険を補うために、自分で備えておく民間の保険なんだ。すき間をうめる役割だよ。
選択肢1は「公的を廃止」、選択肢3は「介護と関係ない損害」、選択肢4は「加入できなくなる」で、いずれも誤りだよ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 公的を補う保険 |
| 2 | ✓ | 公的を補う民間の保険で正しい |
| 3 | ✗ | 介護に備える保険 |
| 4 | ✗ | 公的とあわせて備えられる |
まとめ
押さえどころ
- 🔴 判定基準の2タイプ。公的の要介護認定に連動する連動型と、会社が独自に定める独自基準型。
- 🔴 受け取り方の2タイプ。まとめて受け取る一時金型と、分けて受け取る年金型。
- 🟡 公的を補う役割。公的介護保険のすき間を、自分で備えておく。
次に学ぶ
執筆: SikakuQuest編集部