障害年金の等級とは(全体像)
障害年金は、病気やケガで一定の障害が残ったときに受け取れる年金。障害の重さ(認定基準で判定される等級)によって、受け取れる種類や額が変わる。
押さえるのは、「障害基礎年金」と「障害厚生年金」で、等級の数が違うこと。基礎は2段階、厚生は3段階。ここがFP2級でよく問われる。
詳しく:基礎と厚生の等級
ここが記事の心臓部。2つの障害年金の等級を見比べる。
障害年金の等級のちがい
| 障害基礎年金 | 障害厚生年金 | |
|---|---|---|
| 等級 | 1級・2級(2段階) | 1級・2級・3級(3段階) |
| 3級 | ない | ある |
| 一時金 | なし | 障害手当金(3級より軽い場合) |
そして、額の関係も押さえる。
1級と2級の額の関係
| 等級 | 額の関係 |
|---|---|
| 1級 | 2級の1.25倍 |
| 2級 | 基準となる額 |
整理のコツは2つ。
①基礎は2段階・厚生は3段階。障害基礎年金には3級がない。3級があるのは障害厚生年金。
②厚生にはさらに障害手当金。3級より軽い障害には、一時金の障害手当金がある。そして1級は2級の1.25倍。
なお、等級は障害認定基準で判定され、扱いは改正で変わることがある。受験する年度の最新の基準もあわせて確認しておくとよい。
わかりやすく言い換えると
つまり障害年金は、「障害の重さでランク分けされる年金」だとイメージするとラク。ランク(等級)が重いほど、受け取る額も大きい。
要するに、障害基礎年金は「1級・2級」の2つだけで、3級がない。障害厚生年金は「1級・2級・3級」の3つあり、さらに3級より軽いときは一時金(障害手当金)が出る。
額の関係は、1級が2級の1.25倍。ひっかけは「障害基礎年金にも3級がある」という思い込み。3級があるのは厚生のほうだけ、と押さえておこう。
試験のツボ
🔴 一番出る:基礎は2段階・厚生は3段階
①障害基礎年金は1級・2級(3級はない)
②障害厚生年金は1級・2級・3級
🔴 次に出る:厚生の障害手当金
①3級より軽い障害には一時金の障害手当金
②障害手当金があるのは障害厚生年金のほう
🟡 押さえると安定:1級は2級の1.25倍
①1級の額は2級の1.25倍
②等級は障害認定基準で判定される
よくある間違い
①「障害基礎年金にも3級がある」→ ✗ 障害基礎年金は1級・2級のみ。3級があるのは障害厚生年金。
②「障害手当金は障害基礎年金から出る」→ ✗ 障害手当金(一時金)があるのは障害厚生年金。
③「1級と2級の額は同じ」→ ✗ 1級は2級の1.25倍。
試験での出題パターン
実際の問題でたしかめてみよう。
オリジナル問題1(基礎の等級)
障害基礎年金の等級に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 障害基礎年金は1級から5級まで5段階に分かれており、軽い障害でも幅広く支給されるものとされる
- 障害基礎年金は1級・2級・3級の3段階で、障害厚生年金とまったく同じ区分になっている
- 障害基礎年金は1級・2級の2段階のみで、3級はなく、1級の額は2級の1.25倍となっている
- 障害基礎年金は等級という考え方がなく、障害があれば全員が同じ額を受け取るものとされている
解答は 3 だっ。
障害基礎年金は1級・2級の2段階で、3級はないよっ。そして1級の額は2級の1.25倍だっ。
選択肢1は「5段階」、選択肢2は「3段階」、選択肢4は「等級がない」で、いずれも誤りだっ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 1級・2級の2段階 |
| 2 | ✗ | 障害基礎年金に3級はない |
| 3 | ✓ | 1級・2級で1級は2級の1.25倍で正しい |
| 4 | ✗ | 等級によって額が変わる |
オリジナル問題2(厚生の等級と手当金)
障害厚生年金に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 障害厚生年金は1級・2級だけで、障害基礎年金と同じく3級は設けられていないものとされている
- 障害厚生年金は1級・2級・3級の3段階で、3級より軽い場合には一時金である障害手当金もある
- 障害厚生年金には障害手当金という一時金の仕組みはなく、年金しか受け取れないものとされている
- 障害厚生年金は等級にかかわらず、すべての人がまったく同じ額を受け取るものとされている
解答は 2 だよっ。
障害厚生年金は1級・2級・3級の3段階で、3級より軽い場合には一時金の障害手当金もあるよっ。
選択肢1は「3級がない」、選択肢3は「障害手当金がない」、選択肢4は「全員同じ額」で、いずれも誤りだよっ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 障害厚生年金には3級がある |
| 2 | ✓ | 3段階+障害手当金で正しい |
| 3 | ✗ | 障害手当金(一時金)がある |
| 4 | ✗ | 等級によって額が変わる |
オリジナル問題3(基礎と厚生の違い)
障害基礎年金と障害厚生年金の等級の違いに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 障害基礎年金は1級・2級の2段階、障害厚生年金は1級・2級・3級の3段階に分かれている
- 障害基礎年金も障害厚生年金も、どちらも3級まである点ではまったく同じものとされている
- 障害基礎年金のほうが等級の数が多く、障害厚生年金には2級までしかないものとされている
- 障害基礎年金にも障害厚生年金にも、そもそも等級という区分はいっさいないものとされている
解答は 1 だっ。
障害基礎年金は1級・2級の2段階、障害厚生年金は1級・2級・3級の3段階だよっ。基礎には3級がないのがポイントだっ。
選択肢2は「どちらも3級まで」、選択肢3は段階数が逆、選択肢4は「等級がない」で、いずれも誤りだよっ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✓ | 基礎は2段階・厚生は3段階で正しい |
| 2 | ✗ | 基礎には3級がない |
| 3 | ✗ | 段階が多いのは厚生のほう |
| 4 | ✗ | 等級の区分はある |
まとめ
押さえどころ
- 🔴 基礎は1級・2級/厚生は1級・2級・3級。障害基礎年金には3級がない。
- 🔴 厚生には障害手当金。3級より軽い障害には一時金が出る。
- 🟡 1級は2級の1.25倍。等級は障害認定基準で判定される。
次に学ぶ
- 障害年金 ── FP3級で学ぶ障害年金の土台。受給の要件や基本のしくみをおさらいすると、等級の意味がわかる。
- 加給年金 ── 年金に上乗せされる家族手当のしくみ。年金の加算まわりをセットで押さえると整理しやすい。
執筆: SikakuQuest編集部