相続税の申告と納付とは(全体像)
相続税は、申告して納める税。まず期限内に申告書を出し、税額を納付する。
押さえるのは2点。申告期限が「死亡を知った日の翌日から10か月以内」であること、そして一括で払えないときの延納と物納。とくに期限の10か月と、延納・物納の順番がFP2級でよく問われる。
詳しく:申告期限と延納・物納
ここが記事の心臓部。申告と納付のルールを表で押さえる。
相続税の申告と納付
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申告期限 | 死亡を知った日の翌日から10か月以内 |
| 原則の納付 | 現金で一括納付 |
| 延納 | 分割して納める(最長20年) |
| 物納 | 不動産・国債・上場株式などのモノで納める |
最重要は申告期限の10か月。死亡を知った日の翌日から10か月以内に申告する。
納付は現金で一括が原則だが、難しいときは延納(分割払い・最長20年)が使える。延納でも難しいときに、不動産などのモノで納める物納を使う。つまり「一括 → 延納 → 物納」の順で、物納は最後の手段だ。なお要件や期間は改正で変わることがあるので、受験する年度の最新の内容もあわせて確認しておこう。
わかりやすく言い換えると
つまり、「申告は10か月以内、払えないときは分割の延納、それも無理ならモノで納める物納」とイメージするとラク。
要するに、期限は10か月、納付は一括が原則で、延納(最長20年)→物納の順、と押さえておこう。
試験のツボ
🔴 一番出る:申告期限は10か月
①死亡を知った日の翌日から10か月以内に申告
②3年以内などではない
🔴 次に出る:延納と物納
①延納は分割払い(最長20年)
②物納は不動産などのモノで納める
🟡 押さえると安定:納付の順番
①現金で一括が原則
②一括 → 延納 → 物納の順(物納は最後の手段)
よくある間違い
①「相続税の申告期限は3年以内」→ ✗ 死亡を知った日の翌日から10か月以内。
②「延納と物納は好きなほうを自由に選べる」→ ✗ 一括が原則。延納でも難しいときに物納という順番。
③「物納は現金でしか認められない」→ ✗ 物納は不動産・国債・上場株式などのモノで納める方法。
試験での出題パターン
実際の問題でたしかめてみよう。
オリジナル問題1(申告期限)
相続税の申告期限に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 相続税の申告は、死亡を知った日の翌日から3年以内に行うものとされる
- 相続税の申告は、死亡を知った日の翌日から10か月以内に行うものである
- 相続税の申告は、死亡を知った日の翌日から1か月以内に行うものとされる
- 相続税には申告の手続きがなく、納める税額は自動で決まるものとされる
解答は 2 だ。
相続税の申告は、死亡を知った日の翌日から10か月以内に行う。この10か月が最頻出だよ。
選択肢1の「3年以内」、選択肢3の「1か月以内」、選択肢4の「申告がない」は、いずれも誤りだ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 10か月以内が正しい |
| 2 | ✓ | 死亡を知った日の翌日から10か月以内で正しい |
| 3 | ✗ | 1か月ではない |
| 4 | ✗ | 申告が必要 |
オリジナル問題2(延納)
相続税の延納に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 延納は、相続税を一度に全額まとめて現金で納める方法のことである
- 延納は、不動産などのモノで相続税を納める方法のことだとされる
- 延納は、相続税を必ず1年以内に納め終える方法だと決められている
- 延納は、相続税を分割して納める方法で、最長20年まで認められる
解答は 4 だ。
延納は、相続税を分割して納める方法で、最長20年まで認められる場合がある。一括が難しいときの分割払いだよ。
選択肢1の「全額まとめて」、選択肢2の「モノで納める」、選択肢3の「1年以内」は、いずれも誤りだ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 一括は原則の納付。延納は分割 |
| 2 | ✗ | モノで納めるのは物納 |
| 3 | ✗ | 最長20年まで認められる |
| 4 | ✓ | 分割払い・最長20年で正しい |
オリジナル問題3(物納)
相続税の物納に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 物納は、現金を何回かに分けて分割で納める方法のことである
- 物納は、一括納付より先に最初に選ぶ方法だと決められている
- 物納は、一括納付や延納が難しいとき不動産などのモノで納める
- 物納は、現金でしか認められず、モノでは納められないとされる
解答は 3 だ。
物納は、一括納付や延納が難しいときに、不動産などのモノで納める方法だ。「一括→延納→物納」の順で、物納は最後の手段だよ。
選択肢1の「現金を分割」、選択肢2の「最初に選ぶ」、選択肢4の「現金でしか不可」は、いずれも誤りだ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 現金の分割は延納 |
| 2 | ✗ | 物納は最後の手段 |
| 3 | ✓ | 不動産などのモノで納めるで正しい |
| 4 | ✗ | モノで納める方法 |
まとめ
押さえどころ
- 🔴 申告期限は死亡を知った日の翌日から10か月以内。これが最頻出。
- 🔴 延納は分割払い(最長20年)、物納は不動産などのモノで納める。
- 🟡 納付は一括が原則 → 延納 → 物納の順。物納は最後の手段。
次に学ぶ
執筆: SikakuQuest編集部