景気循環論とは(全体像)
景気はよくなったり悪くなったりをくり返す。その波を、周期の長さで分けて整理するのが景気循環論。短いものから長いものまで、いくつかの波がある。
押さえるのは、それぞれの波の周期と、波を生むおもな要因。FP2級では、コンドラチェフ波・ジュグラー波・キチン波の3つが、周期と要因の組み合わせでよく問われる。
詳しく:3つの波の周期と要因
ここが記事の心臓部。3つの波を、周期と要因で整理する。
景気循環の3つの波
| 波 | 周期 | おもな要因 |
|---|---|---|
| コンドラチェフ波 | 約50〜60年 | 技術革新 |
| ジュグラー波 | 約10年 | 設備投資 |
| キチン波 | 約40か月 | 在庫の動き |
整理のコツは、周期の長い順に「コンドラチェフ→ジュグラー→キチン」と並べて覚えること。いちばん長いコンドラチェフ波は技術革新、真ん中のジュグラー波は設備投資、いちばん短いキチン波は在庫の動き。周期と要因をセットにすると混ざりにくい。
なお、波の名前や周期は試験での問われ方を確認しておくとよい。受験する年度の最新の出題傾向もあわせて見ておくと安心。
わかりやすく言い換えると
つまり景気循環論は、「景気の波を、周期の長さと原因でグループ分けしたもの」だとイメージするとラク。
要するに、コンドラチェフ波はいちばん長い約50〜60年の波で、原因は技術革新。ジュグラー波は約10年の波で、原因は設備投資。キチン波はいちばん短い約40か月の波で、原因は在庫の動き。長さの順に並べて、それぞれの原因をくっつけて覚えるのがコツ。
ひっかけは「キチン波は約50〜60年の長い波」という思い込み。キチン波はいちばん短い波、と押さえておこう。
試験のツボ
🔴 一番出る:周期と要因の対応
①コンドラチェフ波=約50〜60年・技術革新
②ジュグラー波=約10年・設備投資/キチン波=約40か月・在庫
🔴 次に出る:長さの順番
①長い順にコンドラチェフ→ジュグラー→キチン
②いちばん短いのがキチン波
🟡 押さえると安定:景気循環の見方
①景気の波を周期で分けて見る
②それぞれにおもな要因がある
よくある間違い
①「キチン波は約50〜60年の長い波である」→ ✗ 約50〜60年はコンドラチェフ波。キチン波は約40か月で、いちばん短い。
②「ジュグラー波のおもな要因は在庫の動きである」→ ✗ ジュグラー波の要因は設備投資。在庫の動きはキチン波。
③「コンドラチェフ波のおもな要因は設備投資である」→ ✗ コンドラチェフ波の要因は技術革新。設備投資はジュグラー波。
試験での出題パターン
実際の問題でたしかめてみよう。
オリジナル問題1(コンドラチェフ波)
コンドラチェフ波に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- コンドラチェフ波は約40か月の短い波で、在庫の動きがおもな要因のものである
- コンドラチェフ波は約10年の波で、設備投資がおもな要因とされるものである
- コンドラチェフ波は、周期も要因もいっさい決まっていない波のことである
- コンドラチェフ波は約50〜60年の波で、技術革新がおもな要因のものである
解答は 4 である。
コンドラチェフ波は約50〜60年の長い波で、技術革新がおもな要因じゃ。いちばん長い波だぞ。
選択肢1は「約40か月・在庫」、選択肢2は「約10年・設備投資」、選択肢3は「決まっていない」で、いずれも誤りじゃ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 約40か月はキチン波 |
| 2 | ✗ | 約10年はジュグラー波 |
| 3 | ✗ | 周期と要因がある |
| 4 | ✓ | 約50〜60年・技術革新で正しい |
オリジナル問題2(ジュグラー波)
ジュグラー波に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- ジュグラー波は約50〜60年の波で、技術革新がおもな要因のものである
- ジュグラー波は約10年の波で、設備投資がおもな要因とされるものである
- ジュグラー波は約40か月の波で、在庫の動きがおもな要因のものである
- ジュグラー波は、景気とはいっさい関係のない波のことである
解答は 2 である。
ジュグラー波は約10年の波で、設備投資がおもな要因じゃ。3つの波の真ん中の長さだぞ。
選択肢1は「約50〜60年・技術革新」、選択肢3は「約40か月・在庫」、選択肢4は「景気と関係ない」で、いずれも誤りじゃ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 約50〜60年はコンドラチェフ |
| 2 | ✓ | 約10年・設備投資で正しい |
| 3 | ✗ | 約40か月はキチン波 |
| 4 | ✗ | 景気の波のひとつ |
オリジナル問題3(キチン波)
キチン波に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- キチン波は約40か月の波で、在庫の動きがおもな要因とされるものである
- キチン波は約50〜60年の長い波で、技術革新がおもな要因のものである
- キチン波は約10年の波で、設備投資がおもな要因のものである
- キチン波は、周期という考え方がいっさいない波のことである
解答は 1 である。
キチン波は約40か月の短い波で、在庫の動きがおもな要因じゃ。3つのなかでいちばん短いぞ。
選択肢2は「約50〜60年・技術革新」、選択肢3は「約10年・設備投資」、選択肢4は「周期がない」で、いずれも誤りじゃ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✓ | 約40か月・在庫で正しい |
| 2 | ✗ | 約50〜60年はコンドラチェフ |
| 3 | ✗ | 約10年はジュグラー波 |
| 4 | ✗ | 約40か月の周期がある |
まとめ
押さえどころ
- 🔴 周期と要因の対応。コンドラチェフ波は約50〜60年・技術革新、ジュグラー波は約10年・設備投資、キチン波は約40か月・在庫。
- 🔴 長さの順番。長い順にコンドラチェフ→ジュグラー→キチン。
- 🟡 景気循環の見方。景気の波を周期で分け、それぞれの要因をセットで押さえる。
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執筆: SikakuQuest編集部