住宅取得資金算定とは(全体像)
家を買うとき、必要なのは物件の値段だけではない。税金・手数料などの諸費用も上乗せされる。さらに、その総額をどう用意するか(頭金とローンの配分)も考える必要がある。
押さえるのは、「いくらかかるか(総取得費)」と「どう集めるか(頭金+ローン)」の2つ。物件価格だけで考えないのがFP2級でよく問われる。
詳しく:総取得費と資金の集め方
ここが記事の心臓部。計算の流れを表で押さえる。
住宅取得資金の見積もり
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 物件価格 | 土地・建物そのものの値段 |
| 諸費用 | 物件価格の5〜10%(税金・手数料・登記費用など) |
| 総取得費 | 物件価格 + 諸費用 |
| 頭金 | 物件価格の2割が一つの目安 |
| 住宅ローン | 総取得費から頭金を引いた残りを借りる |
ポイントは、まず総取得費=物件価格+諸費用を出すこと。諸費用は物件価格の5〜10%が目安で、これを忘れると資金が足りなくなる。
次に資金の集め方。頭金は物件価格の2割が一つの目安で、残りを住宅ローンでまかなう。頭金を多めに入れるとローンの負担は軽くなる。「総取得費」と「頭金+ローン」をセットで見積もるのがFP実務だ。金額の目安は変わるので、受験する年度の最新の内容もあわせて確認しておこう。
わかりやすく言い換えると
つまり、「物件価格に諸費用を足して総額を出し、頭金とローンで分けて用意する」とイメージするとラク。
要するに、住宅取得は総取得費(物件+諸費用)を出し、頭金とローンで資金計画を立てる、と押さえておこう。
試験のツボ
🔴 一番出る:総取得費の中身
①総取得費=物件価格+諸費用
②諸費用は物件価格の5〜10%が目安
🔴 次に出る:資金の集め方
①頭金は物件価格の2割が一つの目安
②残りを住宅ローンでまかなう
🟡 押さえると安定:頭金とローンの関係
①頭金を多めに入れるとローン負担は軽くなる
②総取得費と資金計画はセットで見積もる
よくある間違い
①「家を買うのにかかるのは物件価格だけ」→ ✗ 物件価格に加えて、5〜10%ほどの諸費用がかかる。
②「住宅ローンを組めば頭金はいっさい要らない」→ ✗ 頭金は物件価格の2割が一つの目安。残りをローンでまかなう。
③「諸費用は資金計画に入れなくてよい」→ ✗ 諸費用も総取得費に含めないと、資金が足りなくなる。
試験での出題パターン
実際の問題でたしかめてみよう。
オリジナル問題1(総取得費)
住宅取得にかかる総取得費に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 総取得費は、物件価格だけで諸費用はいっさい含めないものと決められているのである
- 総取得費の諸費用は、物件価格の半分ほどかかると決められているものとされている
- 諸費用は物件価格の5〜10%が目安で、税金や手数料などはいっさいかからないのだ
- 総取得費は物件価格に諸費用を足したもので、諸費用は物件価格の5〜10%が目安
解答は 4 である。
総取得費は物件価格に諸費用を足したもので、諸費用は物件価格の5〜10%が目安じゃ。税金や手数料などがこれにあたる。
選択肢1の「物件価格だけ」、選択肢2の「半分ほど」、選択肢3の「税金や手数料はかからない」は、いずれも誤りじゃ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 諸費用も含める |
| 2 | ✗ | 目安は5〜10% |
| 3 | ✗ | 税金や手数料がかかる |
| 4 | ✓ | 物件価格+諸費用5〜10%で正しい |
オリジナル問題2(資金の集め方)
住宅取得の資金の集め方に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 頭金は物件価格の2割が一つの目安で、残りを住宅ローンでまかなうのが基本になる
- 住宅ローンを組めば、頭金はいっさい用意しなくてよいものとされているのである
- 頭金は物件価格の全額を、必ず用意しなければならないと決められているものとされる
- 資金は頭金だけで集め、住宅ローンはいっさい使えないものと決められているのだ
解答は 1 である。
頭金は物件価格の2割が一つの目安で、残りを住宅ローンでまかなうのが基本じゃ。頭金を多めにするとローンは軽くなる。
選択肢2の「頭金は不要」、選択肢3の「全額を頭金」、選択肢4の「ローンは使えない」は、いずれも誤りじゃ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✓ | 頭金2割+残りをローンで正しい |
| 2 | ✗ | 頭金も用意する |
| 3 | ✗ | 全額は要らない |
| 4 | ✗ | 住宅ローンを使う |
オリジナル問題3(諸費用の扱い)
住宅取得の資金計画に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 諸費用は資金計画にいっさい入れなくてよいものと決められているものとされている
- 資金計画では、総取得費も頭金もいっさい考えないものと決められているのである
- 諸費用も総取得費に含めたうえで、頭金とローンで資金計画を立てるのが基本になる
- 資金計画は物件価格だけで立て、諸費用は考えなくてよいものとされているのである
解答は 3 である。
諸費用も総取得費に含めて、頭金とローンで資金計画を立てるのが基本じゃ。諸費用を忘れると資金が足りなくなるからのう。
選択肢1の「入れなくてよい」、選択肢2の「総取得費も頭金も考えない」、選択肢4の「物件価格だけ」は、いずれも誤りじゃ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 諸費用も含める |
| 2 | ✗ | 総取得費と頭金で計画する |
| 3 | ✓ | 諸費用込みで頭金とローンで計画で正しい |
| 4 | ✗ | 諸費用も計算に入れる |
まとめ
押さえどころ
- 🔴 総取得費は物件価格+諸費用(物件価格の5〜10%)。物件価格だけではない。
- 🔴 資金は頭金(物件価格の2割が目安)+住宅ローンで集める。
- 🟡 諸費用も含めて、総取得費と資金計画をセットで見積もる。
次に学ぶ
- 住宅ローンのシミュレーション ── ローンの返済方式や繰上返済で総支払額がどう変わるか。あわせて押さえられる。
- 住宅ローン控除 ── 取得後に使える税の特例。資金計画とあわせて押さえられる。
執筆: SikakuQuest編集部