保険の引受審査とは(全体像)
保険は、加入者みんなで支え合うしくみ。だから、健康状態などを確認せずに誰でも同じ条件で引き受けると、公平さがくずれてしまう。そこで保険会社は、契約を引き受けるかどうかを審査する。これが引受審査。
押さえるのは、健康状態を確認する方法が1つではなく複数あること。そして、職業や過去の病歴によっては、引き受けを断られたり条件が付いたりすること。
詳しく:3つの確認方法
ここが記事の心臓部。健康状態の確認方法は、次の3つ。
引受審査の3つの確認方法
| 方法 | 中身 |
|---|---|
| 告知書扱い | 健康状態などを書面で自己申告する(医師の診査はない) |
| 診査扱い | 医師が診ることで健康状態を確認する |
| 健康診断書扱い | 健康診断書を提出して確認する |
整理のコツは2つ。
①確認方法は複数ある。「全員が告知書だけ」ではなく、保険金額などに応じて、医師の診査や健康診断書による確認が必要になることもある。
②職業や病歴で断られることもある。危険度の高い職業や、過去の病気(既往歴)によっては、引き受けを断られたり、条件が付いたりすることがある。
なお、運用は会社や商品で変わることがある。受験する年度の最新の内容もあわせて確認しておくとよい。
わかりやすく言い換えると
つまり引受審査は、「保険会社が、公平のために加入を引き受けてよいか確かめるステップ」だとイメージするとラク。
要するに、健康状態の確かめ方は3つ。告知書扱いは書面で自己申告、診査扱いは医師が診る、健康診断書扱いは健康診断書を出す。保険金額などによって、どの方法になるかが変わる。
ひっかけは「全員が告知書だけ」という思い込み。確認方法は複数あり、職業や病歴によっては引き受けを断られることもある、と押さえておこう。
試験のツボ
🔴 一番出る:確認方法は3つ
①告知書扱い(書面で自己申告)
②診査扱い(医師が診る)・健康診断書扱い(健康診断書を出す)
🔴 次に出る:全員が告知書だけではない
①保険金額などに応じて確認方法が変わる
②医師の診査や健康診断書が必要になることもある
🟡 押さえると安定:断られることもある
①危険度の高い職業や既往歴によって引き受けを断られることがある
②条件が付いて引き受けられることもある
よくある間違い
①「健康状態の確認はどの契約も告知書だけ」→ ✗ 告知書扱い・診査扱い・健康診断書扱いの3つがある。
②「職業や病歴は引受審査に関係ない」→ ✗ 職業や過去の病歴によって引き受けを断られることがある。
③「引受審査は加入後に行うもの」→ ✗ 契約を引き受けるかどうかを、加入の前に判定するしくみ。
試験での出題パターン
実際の問題でたしかめてみよう。
オリジナル問題1(確認方法)
保険の引受審査で健康状態を確認する方法に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 健康状態の確認方法には、告知書扱い・診査扱い・健康診断書扱いといった複数の方法が設けられている
- 健康状態の確認はどの契約でも医師の診査だけで行い、書面による告知はいっさいないものとされている
- 健康状態の確認はいっさい行わず、誰でも同じ条件で必ず引き受けるものと決められている
- 健康状態の確認は契約者の家族が代わりに行うもので、本人は関与しないものとされている
解答は 1 だよ。
健康状態の確認方法には、告知書扱い・診査扱い・健康診断書扱いといった複数の方法があるんだ。全員が告知書だけ、ではないんだよ。
選択肢2は「医師の診査だけ」、選択肢3は「確認しない」、選択肢4は「家族が代わりに行う」で、いずれも誤りだよ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✓ | 3つの確認方法があり正しい |
| 2 | ✗ | 書面の告知もある |
| 3 | ✗ | 健康状態などを確認する |
| 4 | ✗ | 本人が告知する |
オリジナル問題2(職業や病歴)
保険の引受審査と職業や病歴の関係に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 職業や過去の病歴は引受審査にいっさい関係せず、どんな人でも必ず同じ条件で引き受けられるとされる
- 職業は審査に関係するが、過去の病歴については審査でいっさい考慮されないものとされている
- 過去の病歴は審査に関係するが、職業についてはいっさい考慮されないものと決められている
- 危険度の高い職業や過去の病歴などによっては、引き受けを断られたり条件が付いたりすることがある
解答は 4 だよ。
危険度の高い職業や過去の病歴(既往歴)によっては、引き受けを断られたり条件が付いたりすることがあるんだ。
選択肢1は「いっさい関係しない」、選択肢2は「病歴は考慮しない」、選択肢3は「職業は考慮しない」で、いずれも誤りだよ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 職業や病歴は審査に関係する |
| 2 | ✗ | 病歴も考慮される |
| 3 | ✗ | 職業も考慮される |
| 4 | ✓ | 職業・病歴で断られることがあり正しい |
オリジナル問題3(引受審査の目的)
保険の引受審査の目的に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 引受審査は、保険料をできるだけ高く取ることだけを目的にしているものとされている
- 引受審査は、すでに加入した人を後からむりやり脱退させるためだけに行うものであると決められている
- 引受審査は、契約を引き受けてよいかを加入の前に判定し、加入者間の公平を保つためのものである
- 引受審査は、保険会社が広告を出すかどうかを決めるための社内の手続きであるものとされている
解答は 3 だよ。
引受審査は、契約を引き受けてよいかを加入の前に判定し、加入者どうしの公平を保つためのものなんだ。
選択肢1は「保険料を高く取るため」、選択肢2は「後から脱退させるため」、選択肢4は「広告を決めるため」で、いずれも誤りだよ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 高く取ることが目的ではない |
| 2 | ✗ | 加入前に判定するしくみ |
| 3 | ✓ | 引受可否を判定し公平を保ち正しい |
| 4 | ✗ | 広告のための手続きではない |
まとめ
押さえどころ
- 🔴 確認方法は3つ。告知書扱い・診査扱い・健康診断書扱い。全員が告知書だけではない。
- 🔴 職業や病歴で断られることもある。危険度の高い職業や既往歴によって引き受けを断られることがある。
- 🟡 目的は公平の確保。加入の前に引き受けてよいかを判定する。
次に学ぶ
執筆: SikakuQuest編集部