変額保険とは(全体像)
変額保険は、集めた保険料を特別勘定(運用専用の勘定)で投資に回し、その成果に応じて保険金額や解約返戻金が増えたり減ったりする保険。うまく運用できれば増えるが、悪ければ減ることもある。
押さえるのは、最低保証の範囲。死亡保険金には「基本保険金額」という最低保証があるけれど、解約返戻金や満期保険金にはその保証がない。ここがFP2級でよく問われる。
詳しく:タイプと最低保証
ここが記事の心臓部。変額保険のポイントを整理する。
変額保険のポイント
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| タイプ | 終身型(一生涯)と有期型(期間限定)の2つ |
| 運用 | 保険料を特別勘定で運用し、成果で額が変わる |
そして、いちばん大事な最低保証の範囲。
最低保証があるか
| 受け取るもの | 最低保証 |
|---|---|
| 死亡保険金 | ある(基本保険金額を下回らない) |
| 解約返戻金 | ない(運用しだいで変動) |
| 満期保険金 | ない(運用しだいで変動) |
整理のコツは2つ。
①最低保証があるのは死亡保険金だけ。死亡保険金は基本保険金額を下回らないが、解約返戻金や満期保険金には最低保証がなく、運用しだいで変動する。
②タイプは終身型と有期型。一生涯保障が続く終身型と、期間限定の有期型がある。
なお、商品の細かい内容は会社で変わることがある。受験する年度の最新の内容もあわせて確認しておくとよい。
わかりやすく言い換えると
つまり変額保険は、「運用しだいで受け取る額が変わる保険。ただし死亡保険金にだけは“床(最低保証)”がある」とイメージするとラク。
要するに、保険料を特別勘定で運用するので、結果しだいで増えたり減ったりする。でも、死亡保険金には基本保険金額という最低保証があるので、ここだけは下回らない。一方、解約返戻金や満期保険金には最低保証がないので、運用が悪ければ払った保険料を下回ることもある。
ひっかけは「変額保険は解約返戻金にも最低保証がある」という思い込み。最低保証があるのは死亡保険金だけ、と押さえておこう。
試験のツボ
🔴 一番出る:最低保証があるのは死亡保険金だけ
①死亡保険金には基本保険金額の最低保証がある
②解約返戻金・満期保険金には最低保証がない(変動する)
🔴 次に出る:特別勘定で運用
①保険料を特別勘定で運用し、成果で額が変わる
②運用が悪ければ減ることもある
🟡 押さえると安定:終身型と有期型
①終身型=一生涯/有期型=期間限定
②2つのタイプがある
よくある間違い
①「変額保険は解約返戻金にも最低保証がある」→ ✗ 最低保証があるのは死亡保険金だけ。解約返戻金や満期保険金にはない。
②「変額保険は運用しても額がいっさい変わらない」→ ✗ 特別勘定の運用しだいで額が変わる。
③「変額保険には終身型しかない」→ ✗ 終身型と有期型の2つのタイプがある。
試験での出題パターン
実際の問題でたしかめてみよう。
オリジナル問題1(最低保証の範囲)
変額保険の最低保証に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 変額保険は、死亡保険金も解約返戻金も満期保険金も、すべてに最低保証があるものとされている
- 変額保険は、死亡保険金には基本保険金額の最低保証があるが、解約返戻金や満期保険金にはない
- 変額保険は、解約返戻金にだけ最低保証があり、死亡保険金には最低保証がないものとされている
- 変額保険は、最低保証という考え方がいっさいなく、どの受け取りも保証されないものとされている
解答は 2 だよ。
変額保険は、死亡保険金には基本保険金額の最低保証があるけれど、解約返戻金や満期保険金には最低保証がないんだ。最低保証があるのは死亡保険金だけだよ。
選択肢1は「すべてに最低保証」、選択肢3は対象が逆、選択肢4は「いっさい保証されない」で、いずれも誤りだよ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 解約返戻金や満期保険金には最低保証がない |
| 2 | ✓ | 死亡保険金だけ最低保証があり正しい |
| 3 | ✗ | 最低保証があるのは死亡保険金 |
| 4 | ✗ | 死亡保険金には最低保証がある |
オリジナル問題2(運用のしくみ)
変額保険の運用に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 変額保険は、保険料をいっさい運用せず、受け取る額は最初から最後まで固定されているものとされる
- 変額保険は、運用がうまくいったときだけ額が増え、悪くなっても減ることはないものとされている
- 変額保険は、保険料を特別勘定で運用し、その運用の成果によって受け取る額が変動する保険である
- 変額保険は、契約者ではなく国が保険料を運用し、必ず一定の利益が出るものと決められている
解答は 3 だよ。
変額保険は、保険料を特別勘定で運用し、その成果によって受け取る額が変わる保険なんだ。運用が悪ければ減ることもあるよ。
選択肢1は「運用しない・固定」、選択肢2は「減ることはない」、選択肢4は「国が運用・必ず利益」で、いずれも誤りだよ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 特別勘定で運用する |
| 2 | ✗ | 運用が悪ければ減ることもある |
| 3 | ✓ | 特別勘定で運用し額が変わり正しい |
| 4 | ✗ | 必ず利益が出るわけではない |
オリジナル問題3(タイプ)
変額保険のタイプに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 変額保険には、一生涯にわたり保障が続く終身型と、期間が限られた有期型の2つのタイプがある
- 変額保険は有期型の1種類しかなく、一生涯保障が続くタイプはいっさいないものとされている
- 変額保険は終身型の1種類しかなく、期間限定のタイプはいっさい存在しないものとされている
- 変額保険にはタイプという区分がいっさいなく、すべて同じ保障内容になるものと決められている
解答は 1 だよ。
変額保険には、一生涯保障が続く終身型と、期間限定の有期型の2つのタイプがあるんだ。
選択肢2は「有期型だけ」、選択肢3は「終身型だけ」、選択肢4は「タイプの区分がない」で、いずれも誤りだよ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✓ | 終身型と有期型の2つで正しい |
| 2 | ✗ | 終身型もある |
| 3 | ✗ | 有期型もある |
| 4 | ✗ | タイプの区分がある |
まとめ
押さえどころ
- 🔴 最低保証があるのは死亡保険金だけ。解約返戻金や満期保険金には最低保証がなく変動する。
- 🔴 特別勘定で運用。成果によって受け取る額が変わり、悪ければ減ることもある。
- 🟡 終身型と有期型。一生涯の終身型と、期間限定の有期型がある。
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執筆: SikakuQuest編集部