RAIDとは?複数のディスクを組み合わせて速さや壊れにくさを高める技術

公開: 更新: カテゴリ: テクノロジ系

30秒で結論

RAIDとは(全体像)

RAIDは、複数のディスクを1つにまとめて、速くしたり、壊れにくくしたりする技術のこと。1台だけだと、壊れたらデータが消えるし、速さにも限界がある。そこで複数台を組み合わせる。

ねらいは2つ。速さ(性能)と、壊れてもデータが残ること(冗長性)。レベルによって、どちらをどれだけ重視するかが違う。

身近にたとえると、大事な書類を1人で持つ(1台)より、コピーを分けて持つほうが、なくしにくい。RAIDはこの「分け方・コピーの取り方」を整理したものだ。


詳しく:5つのレベルと耐故障数だけ覚えれば戦える

ここが記事の心臓部。代表的な5つのレベルを表で押さえよう。

RAIDの代表5レベル

レベル方式最小台数耐えられる故障ねらい
RAID 0ストライピング(分散)2なし速さだけ
RAID 1ミラーリング(コピー)21台二重化
RAID 5分散パリティ31台容量と冗長のバランス
RAID 6二重パリティ42台高い信頼性
RAID 101+0の組合せ4(ミラー単位)性能と冗長の両取り

ここで取り違えやすいのがRAID 0。番号が小さく基本のように見えるが、冗長性はなく、速くするだけ。1台でも壊れると全データが消えるので注意だ。

そしてRAID 5と6の耐故障数。RAID 5は1台まで、RAID 6は2台まで壊れても復元できる。

パリティで復元するしくみ(RAID 5・6)

用語内容
パリティ復元用の「合言葉」のような情報(XORという計算で作る)
RAID 5パリティを分散。1台壊れてもパリティから復元
RAID 6パリティを2重に持つ。2台壊れても復元

つまり、速さだけならRAID 0、コピーで守るならRAID 1、容量と冗長のバランスならRAID 5、より高い信頼ならRAID 6、両取りならRAID 10、という使い分け。RAID 0だけは冗長性がない、というのが大事なポイント、というわけだね。

わかりやすく言い換えると

要するに、RAIDは「複数のディスクで、速さと壊れにくさを調整するしくみ」だ。

RAID 0 … 書類を2人で分担して速いが、1人欠けたら全部失う(冗長なし)

RAID 1 … 同じ書類のコピーを2部持つ(1部失ってもOK)

RAID 5・6 … みんなで分担+合言葉(パリティ)。5は1台、6は2台まで復元できる

「RAID 0は速いだけで冗長なし」「RAID 5は1台・RAID 6は2台」だけは取り違えやすい。


試験のツボ

🔴 一番出る:各レベルの方式

①0=速さだけ、1=コピー、5=分散パリティ

②6=二重パリティ、10=性能と冗長の両取り

🔴 次に出る:RAID 0は冗長なし

①速くするだけで、壊れに弱い

②1台でも壊れると全データ消失

🟡 押さえると安定:耐故障数

①RAID 5は1台まで復元できる

②RAID 6は2台まで復元できる


よくある間違い

「RAID 0は冗長性が高い」→ ✗  RAID 0は冗長なし。速くするだけで、1台壊れると全データ消失。

「RAID 5は2台壊れても復元できる」→ ✗  RAID 5は1台まで。2台に耐えたいならRAID 6。

「RAID 1は容量が減らずにそのまま全部使える」→ ✗  RAID 1はコピーを持つので、使える容量は半分(50%)になる。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(各レベルの方式)

📝 オリジナル問題 1 RAIDのレベル

RAIDのレベルに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. RAID 0はコピーで二重化する方式、RAID 1は分散して速くするだけの方式である
  2. RAID 0は分散で速くする、RAID 1はコピーで二重化、RAID 5はパリティだ
  3. RAID 5もRAID 6もパリティをいっさい使わず、ただ分散するだけの方式とされている
  4. RAID 10はディスク1台だけで動く方式で、複数台を組み合わせないものとされている
ネトスパ
ネトスパ 解答・解説

解答は 2 である。

RAID 0は分散で速くするだけ、RAID 1はコピーで二重化、RAID 5は分散パリティなのだ。番号と役割をセットで覚えることなるぞ。

選択肢1は0と1が逆。選択肢3の「パリティを使わない」、選択肢4の「1台だけ」も誤りである。

選択肢判定理由
10と1が逆
20=分散・1=コピー・5=分散パリティ
35・6はパリティを使う
4RAID 10は複数台を組み合わせる

オリジナル問題2(RAID 0の冗長性)

📝 オリジナル問題 2 RAID 0の冗長性

RAID 0に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. RAID 0は冗長性がなく速くするだけで、1台壊れると全データがすべて消えてしまう
  2. RAID 0は冗長性がとても高く、何台壊れてもデータは安全だとされているものである
  3. RAID 0はコピーを2部持つ方式で、片方が壊れてももう片方で復元できるものとされる
  4. RAID 0は書き込み専用で、データを読み出すことはいっさいできないものとされている
ネトスパ
ネトスパ 解答・解説

解答は 1 である。

RAID 0は冗長性がなく速くするだけで、1台でも壊れると全データが消えるのだ。番号は小さいが無防備、名前の罠なるぞ。

選択肢2の「冗長性が高い」、選択肢3の「コピーを2部」、選択肢4の「書き込み専用」はどれも誤りである。

選択肢判定理由
1冗長なし・1台で全消失
2冗長性はない
3コピーはRAID 1
4読み書きできる

オリジナル問題3(RAID 5と6の耐故障数)

📝 オリジナル問題 3 RAID 5と6の耐故障数

RAID 5とRAID 6に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. RAID 5は2台まで、RAID 6は1台までの故障に耐えられるという関係になっている
  2. RAID 5もRAID 6も故障にはいっさい耐えられず、1台壊れると全消失するものである
  3. RAID 5は1台まで、RAID 6は2台までの故障に耐えてデータをきちんと復元できる
  4. RAID 5は10台まで、RAID 6は無制限の台数の故障に耐えられるものとされている
ネトスパ
ネトスパ 解答・解説

解答は 3 である。

RAID 5は1台まで、RAID 6は2台までの故障に耐えて復元できるのだ。2台に備えたいならRAID 6を選ぶことなるぞ。

選択肢1は5と6が逆。選択肢2の「耐えられない」、選択肢4の「10台・無制限」はどれも誤りである。

選択肢判定理由
15と6が逆
2パリティで復元できる
35は1台・6は2台
4耐故障数は限られる

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

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