OR・線形計画法(シンプレックス)とは?制約の中で利益などを最大にする組み合わせを求める手法

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30秒で結論

OR・線形計画法とは(全体像)

OR(オペレーションズリサーチ)は、「限られた条件のもとで、いちばん良い選び方を数学で見つける」ための手法のまとまり。工場で「どの製品をいくつ作れば利益が最大か」「人をどう配置すればムダがないか」を決めるのに使う。

その代表が線形計画法(LP)。次の2つで問題を表す。

目的も制約もまっすぐな式(一次式)で書けるとき、これを線形計画問題といい、効率よく解く方法がシンプレックス法だ。


詳しく:LPとシンプレックス・整数計画だけ覚えれば戦える

ここが記事の心臓部。まずは線形計画法(LP)のイメージ。

線形計画法(LP)の中身

要素内容
目的関数最大化(利益)または最小化(コスト)したい式
制約条件材料・時間などの上限を表す式(守るべき条件)
解き方シンプレックス法で最適な組み合わせを求める

たとえば「製品Aと製品Bを、材料と時間の上限を守りながら、利益が最大になるように作る数を決める」のがLP。条件を満たす範囲のなかで、いちばん得する点を探す問題だ。つまり、守るべき条件の内側で、目的がいちばん良くなる組み合わせを見つける、というわけだ。

その点を探すのがシンプレックス法。条件を満たす範囲の「角(頂点)」を渡り歩いて、最も得する角にたどり着く。理論上は時間がかかる場合もあるが、実際にはとても速く解けることが多い。

次に、よく問われる整数計画法(IP)との違い

線形計画法(LP)と整数計画法(IP)

線形計画法(LP)整数計画法(IP)
変数連続(小数もOK)整数だけ(1個、2個…)
難しさ効率よく解ける難しくなりやすい(NP困難)

LPは「2.5個」のような小数の答えも許すが、IPは「人を2.5人」のように小数にできないもの(個数・人数)を扱うため、変数を整数に限る。そのぶんIPは一気に難しくなる、と押さえておく。

わかりやすく言い換えると

要するに、線形計画法は「条件を守りながら、いちばん得する組み合わせを探す」ことだ。

イメージは「限られた予算で、いちばん満足度が高い買い物の組み合わせを選ぶ」感じ。予算(制約)を超えないなかで、満足度(目的)が最大になる組み合わせを探す。

シンプレックス法は「選べる範囲の角を順に見て回り、いちばん得する角で止まる」やり方。整数計画法は、これに「個数は小数にできない」という縛りが加わったもので、ぐっと難しくなる、というわけだ。


試験のツボ

🔴 一番出る:線形計画法(LP)の中身

①目的(最大化・最小化)と制約(守る条件)で表す

②目的も制約もまっすぐな式(一次式)

③解き方はシンプレックス法

🔴 次に出る:LPとIPの違い

①LP=変数が連続(小数もOK)

②IP=変数が整数だけ(だから難しくなりやすい)

🟡 押さえると安定:シンプレックス法の性質

①条件を満たす範囲の角(頂点)を渡り歩く

②理論上は時間がかかる場合もあるが実際は高速


よくある間違い

「線形計画法と整数計画法は同じものである」→ ✗  LPは変数が連続(小数OK)、IPは変数が整数だけ。別もの。

「シンプレックス法はつねに一瞬で必ず最速に解ける」→ ✗  理論上は時間がかかる場合もある。ただし実際はとても速いことが多い。

「線形計画法では制約条件を無視して目的だけを最大化する」→ ✗  制約(条件)を守ったうえで目的を最大化する。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(LPの中身)

📝 オリジナル問題 1 線形計画法の中身

線形計画法(LP)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 制約条件を一切考えず、目的の値をひたすら大きくするだけの手法である
  2. 目的(最大化や最小化)を、制約条件を守りながら求める最適化の手法だ
  3. 目的関数も制約条件も曲線でなければならず、直線では表せない手法である
  4. 数値の計算とは関係がなく、文章の意味を解析するために使う手法である
シーピードラ
シーピードラ 解答・解説

解答は 2 だぜ。

線形計画法は目的(最大化・最小化)を、制約条件を守りながら求める最適化の手法だ。「制約を超えない範囲で、いちばん得する点」を探すんだな。

選択肢1は「制約を考えない」が誤り。選択肢3は「曲線でなければならない」が誤り(まっすぐな一次式)。選択肢4は「文章解析に使う」が誤りだぜ。

選択肢判定理由
1制約条件を守る必要がある
2目的を制約のもとで最適化する
3一次式(まっすぐな式)で表す
4数値の最適化手法である

オリジナル問題2(シンプレックス法)

📝 オリジナル問題 2 シンプレックス法

シンプレックス法に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. シンプレックス法は線形計画問題ではなく、文字列の検索に使われる手法である
  2. シンプレックス法は乱数を投げるだけで、最適解とは無関係な答えを返す手法だ
  3. シンプレックス法は理論上どんな問題でも一瞬で必ず解ける、万能の手法である
  4. シンプレックス法は条件を満たす範囲の角を渡り歩き、最も得する点を見つける
シーピードラ
シーピードラ 解答・解説

解答は 4 だぜ。

シンプレックス法は条件を満たす範囲の角(頂点)を渡り歩いて、最も得する点を求める。線形計画問題を解く代表的な方法だ。実際にはとても速く解けることが多いぜ。

選択肢1は「文字列検索」が誤り。選択肢2は「乱数で無関係な答え」が誤り。選択肢3は「一瞬で必ず・万能」が誤りで、理論上は時間がかかる場合もあるぜ。

選択肢判定理由
1線形計画問題を解く手法
2最適解を求める手法
3理論上は時間がかかる場合もある
4角を渡り歩いて最適点を求める

オリジナル問題3(LPとIPの違い)

📝 オリジナル問題 3 LPと整数計画法の違い

線形計画法(LP)と整数計画法(IP)の違いに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. LPは変数が連続で小数もよく、IPは変数が整数だけで難しくなりやすい
  2. LPもIPも変数は整数だけに限られ、扱える問題にまったく違いはない
  3. IPは変数が小数でもよく、LPよりつねに簡単に解ける手法のことである
  4. LPは文章の解析、IPは画像の解析に使う、用途のまったく異なる手法だ
シーピードラ
シーピードラ 解答・解説

解答は 1 だぜ。

LPは変数が連続(小数もOK)、IPは変数が整数だけだ。IPは「人を2.5人」みたいにできないものを扱うので、そのぶん難しく(NP困難に)なりやすいんだ。

選択肢2は「どちらも整数だけ・違いがない」が誤り。選択肢3はLPとIPが逆。選択肢4は「文章・画像解析」が誤りだぜ。

選択肢判定理由
1LPは連続・IPは整数だけで難しい
2LPは連続変数を扱える
3IPは整数だけで難しくなりやすい
4どちらも数値の最適化手法

まとめ

押さえどころ

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執筆: SikakuQuest編集部

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