DNS(DNSSEC・DoH/DoT)とは?ドメイン名とIPアドレスの対応を調べる電話帳のようなしく

公開: 更新: カテゴリ: テクノロジ系

30秒で結論

DNSとは(全体像)

DNSとは、「www.example.com」のような名前から、その正体である「IPアドレス(ネット上の住所)」を調べるしくみである。人は名前のほうが覚えやすいが、機器どうしは住所(IP)で通信するので、その橋渡しをするのだ。

身近にたとえると、電話帳のようなもの。「名前」から「電話番号」を調べるのと同じで、「ドメイン名」から「IPアドレス」を引くのである。世界中のサーバーが、ルート→TLD(.comなど)→…と階層で分担して答えている。

押さえるのは、安全のための2つのしくみ——DNSSEC(改ざん検出)DoH/DoT(問い合わせの暗号化)の役割のちがいである。


詳しく:DNSSECとDoH/DoTの違いだけ覚えれば戦える

ここが記事の心臓部。安全のしくみは役割が別ものなので、はっきり分けて覚えるのだ。

DNSSEC と DoH/DoT(役割の違い)

しくみ役割やさしく言うと
DNSSEC署名で改ざんを検出答えが書き換えられていないか「印鑑」で確認する
DoH/DoT問い合わせを暗号化「どの名前を調べたか」を他人に覗かれないよう隠す

ここで一番のひっかけが「DNSSEC=暗号化」という誤解である。DNSSECは「署名で改ざんを検出する」しくみで、中身を隠す暗号化ではない。中身(問い合わせ)を隠して覗かれないようにするのは、DoH(HTTPSを使う)やDoT(TLSを使う)のほうだ。

もう1つのひっかけが「DNSはもともと暗号化されている」という誤解である。従来のDNSは平文(暗号化されていない)で、DoH/DoTを使ってはじめて問い合わせが暗号化される。なお、大手の公開DNSにはCloudflareの「1.1.1.1」やGoogleの「8.8.8.8」がある。

わかりやすく言い換えると

要するに、電話帳と署名でイメージするとよい。

DNS … 名前から住所(IP)を調べる電話帳

DNSSEC … 電話帳の答えが書き換えられていないかを「印鑑(署名)」で確認する(中身は隠さない)

DoH/DoT … 「どの名前を調べたか」という問い合わせ自体を暗号化して覗かれないようにする

つまり、DNSSECは「改ざん検出(署名)」、DoH/DoTは「中身を隠す(暗号化)」。役割がちがうのが試験の急所である。


試験のツボ

🔴 一番出る:DNSSECは署名検証(暗号化ではない)

①DNSSECは署名で「改ざん」を検出する

②中身を隠す暗号化ではない

🔴 次に出る:DoH/DoTは問い合わせを暗号化

①DoHはHTTPS、DoTはTLSを使う

②「どの名前を調べたか」を覗かれないよう隠す

🟡 押さえると安定:DNSの基本

①名前(ドメイン)からIPアドレスを調べる電話帳

②従来のDNSは平文(DoH/DoTで暗号化される)


よくある間違い

「DNSSECは中身を隠す暗号化のしくみである」→ ✗  DNSSECは署名で改ざんを検出するしくみ。中身を隠す暗号化はDoH/DoT。

「DNSはもともと暗号化されている」→ ✗  従来のDNSは平文。DoH/DoTを使ってはじめて問い合わせが暗号化される。

「DNSは画面の見た目を整えるしくみである」→ ✗  DNSは名前(ドメイン)とIPアドレスの対応を調べるしくみ。見た目とは関係ない。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(DNSとは)

📝 オリジナル問題 1 DNSの役割

DNSに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. DNSはドメイン名とIPアドレスの対応を調べる、電話帳のような役割のしくみである
  2. DNSは画面の明るさを段階で細かく決めるための専用の設定だとされているものなのである
  3. DNSは音の大きさを段階で決めるための専用の機能だとされているものなのである
  4. DNSは保存した文字を全部消すための専用の命令だとされているものなのである
アルゴキュブ
アルゴキュブ 解答・解説

解答は 1 である。

DNSは、ドメイン名とIPアドレスの対応を調べるしくみで、インターネットの電話帳のような役割である。名前から住所(IP)を引くのだ。

選択肢2・3・4の「明るさ」「音の大きさ」「全部消す」はどれも誤りである。

選択肢判定理由
1名前とIPの対応を調べる電話帳の役割
2画面の明るさの設定ではない
3音の大きさの機能ではない
4文字を消す命令ではない

オリジナル問題2(DNSSEC)

📝 オリジナル問題 2 DNSSECの役割

DNSSECに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. DNSSECは画面を必ず点滅させるための専用の設定だとされているものなのである
  2. DNSSECは音を必ず二重に鳴らすための専用の機能だとされているものなのである
  3. DNSSECは署名で答えの改ざんを検出するしくみで、中身を隠す暗号化ではない
  4. DNSSECは保存した文字を必ず全部消す専用の命令だとされているもの
アルゴキュブ
アルゴキュブ 解答・解説

解答は 3 である。

DNSSECは、署名で答えの改ざんを検出するしくみで、中身を隠す暗号化ではない。「DNSSEC=暗号化」という思い込みが最大のひっかけなのだ。中身を隠すのはDoH/DoTである。

選択肢1・2の「点滅」「二重に鳴らす」、選択肢4の「全部消す」はどれも誤りである。

選択肢判定理由
1画面を点滅させる設定ではない
2音を鳴らす機能ではない
3署名で改ざんを検出・暗号化ではない
4文字を消す命令ではない

オリジナル問題3(DoH/DoT)

📝 オリジナル問題 3 DoH/DoT

DoH/DoTに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. DoH/DoTは画面を必ず点滅させるためだけに使う専用の設定だとされているものなのである
  2. DoH/DoTは問い合わせ自体を暗号化して、どの名前を調べたかを覗かれにくくする
  3. DoH/DoTは音を必ず二重に鳴らすための専用の機能だとされているもの
  4. DoH/DoTは保存した文字を必ず全部消すための専用の命令だとされているのである
アルゴキュブ
アルゴキュブ 解答・解説

解答は 2 である。

DoH/DoTは、問い合わせ自体を暗号化して、どの名前を調べたかを覗かれにくくするしくみである。DoHはHTTPS、DoTはTLSを使うのだ。改ざん検出のDNSSECとは役割がちがう。

選択肢1・3の「点滅」「二重に鳴らす」、選択肢4の「全部消す」はどれも誤りである。

選択肢判定理由
1画面を点滅させる設定ではない
2問い合わせを暗号化して覗かれにくくする
3音を鳴らす機能ではない
4文字を消す命令ではない

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

勉強は、クエストになった。

資格の勉強を、冒険に変えるRPG学習アプリ

App Storeで見る