IAM・IGA・PAMとは?3つの管理とアクセス制御

公開: 更新: カテゴリ: セキュリティ系

30秒で結論

IAM・IGA・PAMとは(全体像)

会社では、「誰が・どのシステムやデータにアクセスしてよいか」をきちんと管理する必要がある。これをまとめて行うのがIAM(Identity and Access Management=ID・アクセス管理)だ。

IAMの中には、アクセスの許し方(RBACやABAC)、本人確認をするIdP、アカウントを自動で作る・消すプロビジョニング(SCIM)などが含まれる。さらに、強い権限を特に厳しく見るPAM、権限の棚卸しや監査をするIGAもある。

押さえるのは、IAM・PAM・IGAの役割の違いと、RBACとABACの違いだ。


詳しく:3つの管理とアクセス制御を押さえる

ここが心臓部。まず3つの管理の役割を整理する。

IAM・PAM・IGAの役割

用語役割
IAMID・アクセスの全般を統合管理する
PAM管理者など特権アカウントに特化して厳重に管理する
IGA誰がどの権限を持つかの棚卸し・監査・承認(ガバナンス)

アクセス制御の2方式も大事。

RBACとABACの違い

方式内容
RBAC役割(ロール)で権限を決める(部署・職位など)。シンプル
ABAC属性(所属・時間・場所など)の条件式でより細かく決める

言葉を噛み砕いておく。

わかりやすく言い換えると

つまり、IAMは「会社の入館証と鍵を一元管理するしくみ」にたとえるとスッと入る。

誰がどのドアを開けられるか」をまとめて管理するのがIAM。決め方には、役職カードで決めるRBAC(部長はこの階)と、役職+時間+場所などの条件で細かく決めるABAC(部長でも夜間は不可、など)がある。

そのうち、マスターキー(特権=管理者権限)を持つ人を特に厳しく見張るのがPAM(誰がいつ使ったか記録)。そして、誰がどの鍵を持っているかを定期的に棚卸し・監査するのがIGAだ。SCIMを使えば、入社・退社にあわせてアカウントを自動で作り・消せる、というわけだ。


試験のツボ

🔴 一番出る:IAM・PAM・IGAの役割

①IAM=ID・アクセスの全般/PAM=特権アカウントに特化

②IGA=棚卸し・監査・承認(ガバナンス)

🔴 次に出る:RBACとABACの違い

①RBAC=役割(ロール)で決める・シンプル

②ABAC=属性(所属・時間・場所)で、より細かく決める

🟡 押さえると安定:IAM=PAMではない(PAMは特権特化)。SCIMでアカウントの作成・削除を自動化


よくある間違い

「IAMとPAMはまったく同じものだ」→ ✗  IAMは全般、PAMはそのうち特権アカウントに特化。同じではない。

「RBACとABACは同じ方式だ」→ ✗  RBACは役割で決める、ABACは属性で細かく決める。粒度が違う。

「アカウントの作成や削除はすべて手作業でしかできない」→ ✗  SCIMで自動化できる。入社・退社にあわせて作り・消せる。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(IAM・PAM・IGA)

📝 オリジナル問題 1 IAM・PAM・IGA

IAM・PAM・IGAに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. IAMもPAMもまったく同じもので、特権アカウントと一般アカウントをいっさい区別しないとされているのが実情だ
  2. IAMはID・アクセスの全般を管理し、PAMは特権アカウントに特化、IGAは棚卸し・監査を担うものである
  3. IAMは画面の文字を大きくする設定のことで、IDやアクセスの管理とは関係しないとされているものである
  4. IGAは通信を速くするためだけのしくみで、権限の棚卸しや監査とはまったく関係がないとされているのだ
ピーエムロボ
ピーエムロボ 解答・解説

解答は 2 である。

IAMはID・アクセスの全般を管理し、PAMは特権アカウントに特化、IGAは棚卸し・監査を担う。役割を分けて押さえるとよい。

選択肢1は「IAM=PAM」が誤り。選択肢3の画面設定、選択肢4の通信速度は、いずれも誤りだ。

選択肢判定理由
1IAMとPAMは同じではない
2IAM全般・PAM特権・IGA監査で正しい
3画面設定ではない
4通信を速くするしくみではない

オリジナル問題2(RBACとABAC)

📝 オリジナル問題 2 RBACとABAC

RBACとABACに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. RBACは役割で権限を決め、ABACは属性(所属・時間・場所など)でより細かく決める方式の違いがある
  2. RBACとABACはまったく同じ方式で、権限の決め方にも粒度にも違いはないものとされているのが実情である
  3. RBACは属性、ABACは役割で決めるというように、両者の決め方がちょうど逆になっているとされているのだ
  4. RBACもABACも通信を暗号化するためだけの方式で、権限の制御とは関係しないとされているものである
ピーエムロボ
ピーエムロボ 解答・解説

解答は 1 だ。

RBACは役割(ロール)で権限を決め、ABACは属性(所属・時間・場所など)でより細かく決める。粒度の違いで押さえるとよい。

選択肢2は「まったく同じ」が誤り。選択肢3は役割と属性を逆にしている。選択肢4は「暗号化のため」が誤りだ。

選択肢判定理由
1RBAC=役割・ABAC=属性で正しい
2粒度が違う別方式
3役割と属性が逆
4暗号化のための方式ではない

オリジナル問題3(SCIM)

📝 オリジナル問題 3 プロビジョニングとSCIM

アカウントの管理に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. アカウントの作成や削除はすべて手作業でしか行えず、自動化するしくみはいっさい存在しないとされている
  2. SCIMは通信の速度を上げるためだけのしくみで、アカウントの作成や削除とは関係しないとされているのだ
  3. SCIMは画面の明るさを調整する設定のことで、ID管理とはまったく関係がないとされているのが実情である
  4. SCIMを使うとアカウントの作成や削除を自動化でき、入社・退社にあわせて自動で作り・消すことができる
ピーエムロボ
ピーエムロボ 解答・解説

解答は 4 だ。

SCIMを使うと、アカウントの作成や削除を自動化できる。入社・退社にあわせて、手作業なしで作り・消せるのが利点だ。

選択肢1は「手作業でしかできない」が誤り。選択肢2の通信速度、選択肢3の明るさ調整は、いずれも誤りだ。

選択肢判定理由
1SCIMで自動化できる
2通信を速くするしくみではない
3明るさ調整ではない
4作成・削除を自動化できるで正しい

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

勉強は、クエストになった。

資格の勉強を、冒険に変えるRPG学習アプリ

App Storeで見る