特許法とは?3つの条件と権利の流れ

公開: 更新: カテゴリ: ストラテジ系

30秒で結論

特許法とは(全体像)

特許法は、新しい発明を生み出した人を守る法律。発明を公開する代わりに、一定期間その発明を独占して使える権利(特許権)を与えることで、新しい技術が次々生まれることをねらっている。

ここでいう発明とは、ざっくり「自然のしくみを利用した、高度な技術的アイデア」のこと。そして大事なのは、発明しただけでは特許権はもらえないこと。特許庁に出願して、審査を受け、登録されてはじめて権利になる。この流れと条件を押さえるのがポイントだ。


詳しく:3つの条件と権利の流れを押さえる

ここが心臓部。まず、特許を取るための3つの条件を整理しよう。

特許を取る3つの条件

条件やさしく言うとねらい
新規性まだ世の中に知られていないすでにあるものに権利を与えない
進歩性かんたんには思いつけないありふれた工夫を独占させない
産業上利用可能性産業で実際に使える役に立たないものを除く

そのうえで、権利になるまでの流れと期間を押さえる。

もうひとつ、会社員に関わる職務発明も押さえておこう。これは、会社の仕事の中で生まれた発明のこと。あらかじめ決めておけば会社がその権利を引き継ぐことができ、発明した人には見返り(相当の利益)が支払われる。

わかりやすく言い換えると

身近なたとえで整理しよう。

3つの条件は、新作レシピのコンテスト審査に近い。「まだ誰も作っていない(新規性)」「ありふれた組み合わせではない(進歩性)」「実際にお店で出せる(産業上利用できる)」——つまり、この3つを満たして初めて入賞、というイメージ。

先願主義は、早い者勝ちの予約でイメージできる。同じアイデアでも、先に窓口(特許庁)に届けを出した人が権利を取る。要するに、思いついた早さではなく、届け出た早さで決まるということ。


試験のツボ

🔴 一番出る:特許を取る3つの条件

①新規性(まだ知られていない)・進歩性(かんたんに思いつけない)

②産業上利用可能性(産業で実際に使える)

🔴 次に出る:権利の流れと期間

①発明しただけではダメ。特許庁への出願・審査・登録で権利が発生

②特許権は出願日から20年で消える(永久ではない)

🟡 押さえると安定:先願主義と職務発明

①先願主義 = 先に出願した人が権利を取る

②職務発明 = 会社の仕事で生まれた発明。会社が引き継ぎ、発明者に見返りを払う


よくある間違い

「発明すれば自動的に特許権がもらえる」→ ✗  特許庁への出願・審査・登録が必要。発明しただけでは権利にならない。

「特許権は一度取れば永久に続く」→ ✗  特許権は出願から20年で消える。永久に続くわけではない。

「先に発明した人が必ず権利を取れる」→ ✗  日本は先願主義。早く発明したかではなく、先に出願した人が権利を取る。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(特許の3条件)

📝 オリジナル問題 1 特許を取る条件

特許を取るために必要な条件の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。

  1. 値段が安いこと、見た目が美しいこと、有名な人が作ったことの3つが条件だと説明しているもの
  2. すでに広く知られていること、まねしやすいこと、産業で使えないことの3つが条件だと説明している
  3. 新規性(まだ知られていない)、進歩性(かんたんに思いつけない)、産業上利用できることだと説明
  4. 出願料を多く払うこと、発明者が複数いること、海外で先に売ることの3つが条件だと説明しているもの
ビズラビ
ビズラビ 解答・解説

解答は 3 だよ。

特許を取るには、新規性(まだ知られていない)・進歩性(かんたんには思いつけない)・産業上利用できることの3つが必要だよ。

選択肢1は値段や有名さは関係なく誤り、選択肢2は条件の逆、選択肢4は出願料や販売とは無関係で誤りだね。

選択肢判定理由
1値段や有名さは条件ではない
2条件が逆になっている
3新規性・進歩性・産業上利用可能性で正しい
4出願料や海外販売は条件ではない

オリジナル問題2(権利の流れと期間)

📝 オリジナル問題 2 特許権の流れと期間

特許権に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. 発明した時点で自動的に特許権が発生し、出願や登録の手続きは一切いらないと説明しているもの
  2. 特許権は特許庁への出願・審査・登録で発生し、出願日から20年で消えると説明しているもの
  3. 特許権は一度登録されれば、更新の手続きをしなくても永久に続く権利だと説明しているもの
  4. 特許権は登録された日からちょうど5年で必ず消え、延長は一切認められないと説明しているもの
ビズラビ
ビズラビ 解答・解説

解答は 2 だよ。

特許権は、特許庁への出願・審査・登録で発生し、出願日から20年で消えるよ。発明しただけでは権利にならない点と、永久ではない点が大事だね。

選択肢1は「自動的に発生」が誤り、選択肢3は「永久に続く」が誤り、選択肢4は「5年で消える」が誤りだね。

選択肢判定理由
1出願・審査・登録が必要
2登録で発生し出願から20年で正しい
3永久には続かない
4期間は20年で5年ではない

オリジナル問題3(先願主義)

📝 オリジナル問題 3 先願主義

特許の先願主義に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. 同じ発明が重なったときは、いちばん先に特許庁へ出願した人が権利を取れる考え方だと説明している
  2. 同じ発明が重なったときは、いちばん多く出願料を払った人が権利を取れる考え方だと説明しているもの
  3. 同じ発明が重なったときは、いちばん有名な会社が自動的に権利を取れる考え方だと説明している
  4. 同じ発明が重なったときは、出願した全員が等しく権利を分け合う考え方だと説明している
ビズラビ
ビズラビ 解答・解説

解答は 1 だよ。

先願主義は、同じ発明が重なったとき、先に特許庁へ出願した人が権利を取れる考え方だよ。早く発明したかではなく、早く出願したかで決まるんだ。

選択肢2は出願料、選択肢3は有名さ、選択肢4は「全員で分け合う」で、いずれも誤りだね。

選択肢判定理由
1先に出願した人が権利を取るで正しい
2出願料の多さでは決まらない
3有名さでは決まらない
4全員で分け合うのではない

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

勉強は、クエストになった。

資格の勉強を、冒険に変えるRPG学習アプリ

App Storeで見る