ソフトウェア著作権とは?守られる範囲とOSS

公開: 更新: カテゴリ: ストラテジ系

30秒で結論

ソフトウェア著作権とは(全体像)

ソフトウェア著作権とは、プログラムを「著作物」として著作権で守るしくみ。プログラムは小説や音楽と同じく「創作的な表現」とみなされ、作った時点で自動的に著作権が生まれる(無方式主義)。

ただし、プログラムに関わるものすべてが守られるわけではない。守られるのは「具体的に書いたコード」であって、その土台になる言語やルール、解き方の手順までは独占できない。この「守られるもの/守られないもの」の区別が、試験の中心になる。


詳しく:守られる範囲とOSSを押さえる

ここが心臓部。守られるものと守られないものを表で整理しよう。

著作権で守られる/守られない

内容
守られるプログラムの具体的な表現(コード)実際に書いたソースコードなど
守られないプログラム言語C・Javaなどの言語そのもの
守られない規約(決まりごと)通信のルール(プロトコル)など
守られないアルゴリズム(解き方)計算の手順そのもの

特に大事な2つを掘り下げよう。

ひとつめ。守られないのは「言語・規約・アルゴリズム」の3つ。たとえば「並べ替えの手順(アルゴリズム)」そのものは、だれが使ってもよい。守られるのは、その手順を具体的にコードとして書き表したものだ。「アルゴリズムも著作権で独占できる」と思い込まないことが大事。

ふたつめ。会社の仕事で作ったプログラムは、著作権が会社のものになる(法人著作)。従業員が業務で開発したソフトは、原則として著作者も著作権も会社(法人)に帰属する。個人の趣味で作ったものとは扱いが違う。

加えて、OSS(オープンソースソフトウェア)は無料でも「自由放題」ではない。GPLやMITなどのライセンス(利用条件)があり、それを守って使う必要がある。「無料だから何でもOK」と誤解しないことがポイントだ。

わかりやすく言い換えると

身近なたとえで整理しよう。

守られる範囲は、料理でイメージできる。「煮込む」という調理法(アルゴリズム)や日本語(言語)はだれでも使えるが、自分が書いた具体的なレシピ文(コード)は守られる。つまり、手順そのものではなく、書き表したものが守られるということ。

OSSのライセンスは、「無料だけど使用ルールがあるアプリ」に近い。タダで使えても、「改造したら公開してね」などの条件がつくことがある。要するに、無料と無条件は違うということ。


試験のツボ

🔴 一番出る:守られない3つ

①プログラム言語・規約(決まりごと)・アルゴリズム(解き方)は対象外

②守られるのは具体的に書いたコード(表現)

🔴 次に出る:会社の仕事で作った場合

①業務で作ったプログラムは、原則として著作権が会社(法人)のもの

②個人が趣味で作ったものとは扱いが違う

🟡 押さえると安定:OSS

①OSSは無料でも、ライセンス(利用条件)を守る必要がある

②「無料だから何でもOK」は誤り


よくある間違い

「アルゴリズム(解き方)も著作権で独占できる」→ ✗  アルゴリズム・プログラム言語・規約は対象外。守られるのは具体的に書いたコード。

「OSSは無料なので何の条件もなく自由に使える」→ ✗  OSSにはライセンス(利用条件)があり、それを守って使う必要がある。

「会社の業務で作ったプログラムも、作った個人の著作物になる」→ ✗  業務で作ったものは、原則として著作権が会社(法人)に帰属する。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(守られない範囲)

📝 オリジナル問題 1 著作権で守られない範囲

プログラムの著作権で守られないものの組み合わせとして、最も適切なものはどれか。

  1. プログラム言語・規約(決まりごと)・アルゴリズム(解き方)は守られないと説明している
  2. 実際に書いたソースコードそのものは、著作権ではまったく守られないものだと説明しているもの
  3. プログラムに関わるものは、言語もコードもすべて等しく守られるものだと説明しているもの
  4. 守られないのは会社が作ったプログラムだけで、個人の作品は別になると説明しているもの
ビズラビ
ビズラビ 解答・解説

解答は 1 だよ。

守られないのは、プログラム言語・規約・アルゴリズムの3つ。守られるのは、実際に書いた具体的なコード(表現)だよ。

選択肢2は「コードが守られない」が誤り、選択肢3は「すべて守られる」が誤り、選択肢4は守られない範囲を取り違えているね。

選択肢判定理由
1言語・規約・アルゴリズムが対象外で正しい
2コードは守られる対象
3言語やアルゴリズムは守られない
4守られない範囲を取り違えている

オリジナル問題2(OSSのライセンス)

📝 オリジナル問題 2 OSSのライセンス

OSS(オープンソースソフトウェア)に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. OSSは無料なので、ライセンスを気にせず何にでも自由に使えるものだと説明しているもの
  2. OSSは無料でも、GPLやMITなどのライセンス(利用条件)を守る必要があると説明している
  3. OSSはソースコードが公開されているので、著作権はまったく存在しないものだと説明しているもの
  4. OSSは必ず有料で、使うたびにお金を払わなければ使えないものだと説明しているもの
ビズラビ
ビズラビ 解答・解説

解答は 2 だよ。

OSSは無料で使えても、GPLやMITなどのライセンス(利用条件)を守る必要があるよ。「無料だから何でもOK」ではないんだ。

選択肢1は「自由放題」が誤り、選択肢3は「著作権がない」が誤り、選択肢4は「必ず有料」が誤りだね。

選択肢判定理由
1ライセンスを守る必要がある
2無料でもライセンス順守が必要で正しい
3著作権は存在する
4OSSは無料で使えるものが多い

オリジナル問題3(業務で作った場合)

📝 オリジナル問題 3 法人著作

会社の業務で作ったプログラムの著作権に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. 業務で作ったプログラムの著作権は、必ず取引先のものになると説明しているもの
  2. 業務で作ったプログラムの著作権は、作った個人だけのものになるのだと説明しているもの
  3. 業務で作ったプログラムの著作権は、原則として会社(法人)のものになると説明している
  4. 業務で作ったプログラムには、著作権がまったく発生しないものだと説明しているもの
ビズラビ
ビズラビ 解答・解説

解答は 3 だよ。

会社の業務で作ったプログラムは、原則として著作権が会社(法人)のものになるよ(法人著作)。個人の趣味で作ったものとは扱いが違うんだ。

選択肢1は「取引先のもの」が誤り、選択肢2は「個人だけ」が誤り、選択肢4は「著作権が発生しない」が誤りだね。

選択肢判定理由
1取引先のものにはならない
2原則として会社に帰属する
3原則として会社(法人)のもので正しい
4著作権は発生する

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

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