標本抽出とは?無作為性と抽出の種類

公開: 更新: カテゴリ: テクノロジ系

30秒で結論

標本抽出とは(全体像)

標本抽出とは、調べたい全体(母集団)から、一部(標本・サンプル)を取り出して、その結果から全体を推定する方法のことだ。

たとえば、世論調査。国民全員に聞くのは大変なので、一部の人だけに聞いて、全体の意見を見積もる。これが標本抽出だ。

ここで一番のポイント。標本抽出は、全部を調べる「全数調査」ではない。一部を取り出して、そこから全体を推定する。「標本抽出=全部を調べること」と思い込むと誤りになる。


詳しく:無作為性と抽出の種類

ここが心臓部。大切なポイントと、抽出の種類を押さえよう。

標本抽出のポイント

項目やさしい意味
単純ランダム抽出くじ引きのように、全員を等しい確率で選ぶ
層化抽出母集団をグループ(層)に分け、各層から選ぶ
系統抽出等間隔に、○番目ごとに選ぶ
無作為性偏りなく選ぶこと。標本抽出でいちばん大切

抽出のしかたには、単純ランダム抽出(全員を等確率で選ぶ)・層化抽出(グループに分けて各グループから)・系統抽出(等間隔に選ぶ)などがある。

そして、いちばん大切なのが無作為性(ランダム)偏りなく選ぶことだ。もし、特定の人ばかり選んでしまうと、全体を正しく推定できない。「ランダムに選ぶのは簡単」と思いがちだが、偏りなく選ぶこと(無作為性の確保)は、実はとても重要だ。

わかりやすく言い換えると

身近なたとえで整理しよう。

標本抽出は、「全員に聞かず、一部の人に聞いて、全体を見積もること」のイメージ。世論調査が、まさにこれだ。

「全数調査ではない」というのは、全部を調べるのではなく、一部から推定すること。要するに、サンプルで全体をつかむ。

無作為性は、「偏りなく、かたよらずに選ぶこと」。つまり、特定の人ばかりにならないようにする、ということだ。


試験のツボ

🔴 一番出る:標本抽出の正体

①全体(母集団)から一部(標本)を取り出して、全体を推定する

②全部を調べる「全数調査」ではない

🔴 次に出る:無作為性が大切

①偏りなく選ぶ(無作為性)ことが、いちばん大切

②偏ると、全体を正しく推定できない

🟡 押さえると安定:抽出の種類

①単純ランダム・層化・系統・クラスターなど

②世論調査や市場調査で使われる


よくある間違い

「標本抽出とは、全部を調べる全数調査のことだ」→ ✗  標本抽出は、一部を取り出して全体を推定する。全数調査ではない。

「標本は、偏って選んでも、全体を正しく推定できる」→ ✗  偏ると正しく推定できない。偏りなく選ぶ無作為性が大切。

「層化抽出とは、全員を等しい確率で選ぶことだ」→ ✗  全員を等確率で選ぶのは単純ランダム抽出。層化抽出は、層に分けて各層から選ぶ。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(標本抽出の正体)

📝 オリジナル問題 1 標本抽出の正体

標本抽出に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. 社員の出退勤を記録して、毎月の給与を計算するためのしくみである
  2. 取引先へ毎月の請求書を郵送する、決まった事務作業のことを指す
  3. 全体から一部を取り出して、全体を推定していく方法のことである
  4. 完成したシステムを宣伝して、より多く売るための広告活動である
データパン
データパン 解答・解説

解答は 3 だぱん。

標本抽出は、全体から一部を取り出して、全体を推定する方法なんだぱん。世論調査のように、一部に聞いて全体を見積もるんだぱん。

選択肢1は給与計算、選択肢2は請求書の事務、選択肢4は広告で、どれも違うぱん。

選択肢判定理由
1給与計算のしくみではない
2請求書の事務の話
3一部から全体を推定する方法で正しい
4広告活動ではない

オリジナル問題2(全数調査との違い)

📝 オリジナル問題 2 全数調査との違い

標本抽出と全数調査の違いに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. 標本抽出は、全部をもれなく調べる全数調査のことだとされている
  2. 標本抽出は一部を取り出して推定し、全数調査は全部を調べる
  3. 標本抽出も全数調査も、社員の給与を計算するための方法である
  4. 標本抽出も全数調査も、取引先へ請求書を郵送する方法である
データパン
データパン 解答・解説

解答は 2 だぱん。

標本抽出は一部を取り出して推定し、全数調査は全部を調べるんだぱん。一部か、全部か、の違いだぱん。

選択肢1の「全数調査のこと」、選択肢3の給与、選択肢4の請求書は、いずれも違うぱん。

選択肢判定理由
1標本抽出は全数調査ではない
2一部を推定・全数は全部で正しい
3給与計算の方法ではない
4請求書の事務の方法ではない

オリジナル問題3(無作為性)

📝 オリジナル問題 3 無作為性の大切さ

標本抽出で大切なことに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. 社員の給与を計算してから、標本を選ぶことが大切だとされている
  2. 取引先へ請求書を郵送してから、標本を選ぶことが大切だとされる
  3. 特定の人ばかりを、わざと選んで集めることが大切だとされている
  4. 偏りなく選ぶ(無作為性)ことが、標本抽出でいちばん大切である
データパン
データパン 解答・解説

解答は 4 だぱん。

標本抽出では、偏りなく選ぶ(無作為性)ことが、いちばん大切なんだぱん。偏ると、全体を正しく推定できないんだぱん。

選択肢1の給与、選択肢2の請求書、選択肢3の「特定の人ばかり」は、いずれも違うぱん。

選択肢判定理由
1給与計算の話ではない
2請求書の事務の話ではない
3偏って選ぶのは誤り
4偏りなく選ぶ無作為性で正しい

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

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