【FP3級の実務】複利は雪だるま?──単利と複利の違いをわかりやすく伝える
積立を考えるお客様から、こんな相談が届く。
「将来のためにコツコツ積み立てようと思っています。本で『単利』と『複利』という言葉を見たのですが、違いがよく分かりません。『複利は雪だるまのように増える』と書いてあったのですが、どういう意味でしょうか?」
FPの実務では、単利と複利の違いをやさしく伝える場面が多い。力になるのは、こうしてお客様に「増え方の違い」を実感してもらえたときだ。この記事では、その違いを整理する。
まず結論:利息が「利息を生む」かどうか
2つの違いは、利息が利息を生むかどうかにある。
- 単利:最初に預けた元本(もとのお金)にだけ利息が付く。毎年付く利息の額はずっと同じ。
- 複利:付いた利息をもとのお金に加えて、その合計にまた利息が付く。利息がさらに利息を生む。
複利は、年が経つほど増え方が大きくなる。これが「雪だるまのように増える」と言われる理由だ。
複利の効果は「期間」と「利回り」で大きくなる
複利の効果は、預ける期間が長いほど、また利回りが高いほど大きくなる。とくに期間の効果が大きく、時間を味方につけられるのが複利の特徴だ。
だから「早く始めて長く続ける」
この性質から、早く始めて長く続ける積立ほど有利になりやすい。「たくさん貯めてから」ではなく「早く・長く」が、複利を活かすコツ。まずは長く続けられる金額から始めるとよい。
プロならこう伝える
「単利」は、最初に預けた元本(もとのお金)にだけ利息が付く計算です。毎年付く利息の額はずっと同じになります。いっぽう「複利」は、付いた利息をもとのお金に加えて、その合計にまた利息が付く計算です。利息がさらに利息を生むので、年が経つほど増え方が大きくなります。これが「雪だるまのように増える」と言われる理由です。
複利の効果は、預ける期間が長いほど、また利回りが高いほど大きくなります。だからこそ、早く始めて長く続ける積立ほど有利になりやすいのです。まずは長く続けられる金額から始めてみてくださいね。
伝え方で外したくないポイント
- 単利は元本にだけ:毎年の利息額は一定。
- 複利は利息にも利息:雪だるま式に増える。
- 早く長く続ける:期間が長いほど複利の効果が大きい。
この場面で効いているFPの知識
- 単利:元本にだけ利息が付く(利息額は一定)
- 複利:利息を元本に組み入れ、その合計にまた利息が付く
- 効果:期間が長いほど・利回りが高いほど差が大きくなる(早く長く続けるほど有利)
「利息が利息を生む・早く長く」という知識が、そのまま積立の考え方につながっている。
自分でやってみる
学習アプリ「シカクエ」の実務クエストでは、この相談に自分でやさしい返信を書いて採点を受けられる(架空の練習用)。増え方の違いを、実感が湧く形で伝えられるか、試してみると定着が進む。